著 李 雅卿 Li Ya-qing
訳 岩瀬和恵
2021年6月
KADOKAWA
天才として知られる台湾のIT大臣唐鳳(オードリー・タン)は、14歳で学校を中退し自宅で自主学習することにした。どんな教育と環境がこのような子供の健やかな成長に必要なのだろうか?彼女の母親である李雅卿(リー・ヤーチン)は教育者であり、本書で自身が創設した「種籽學苑(種子学苑)」について、どのように子供たちの自主学習を育むかを、また教えることに悩む教師たち、しかし親達は子供の教育についてもっと困惑し、心配していることなどを紹介している。唐鳳は幼い頃から並外れた自己学習能力を発揮し、「自主学習」が問題解決の鍵となっており、その過程で母の李雅卿の指導は不可欠なものだった。
本書から台湾の教育革新は活力に満ちていることがわかる。また、より多様化する時代に適応するための台湾の教育制度、新しいスタイルの教育の開発に努めているプロの熱意を見ることもできる。