国立台湾博物館と国家写真文化センターが企画する本展では、張清言、張朝目、方慶綿、鄧南光、洪孔達、吳金淼など、台湾を代表する6名の写真家たちが彩った台湾の近代写真史をたどります。初期台湾写真の撮影技法の発展とともに、そこに写し撮られた台湾社会の生活の様相をお楽しみください。
展覧期間:2019年4月12日(金)~6月28日(金)
開館時間:10:00~17:00(休館日:土日祝)
主催:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
企画:国立台湾博物館、国家写真文化センター
開幕式&特別講演会
4月12日(金)
14:30 | 入場 |
15:00 | 開幕式 |
15:10~15:40 | 特別講演会1 ガラス乾板物語 講師:張蒼松(キュレーター) |
15:40~16:10 | 特別講演会2 写真原板の収集・保存の必要性 講師:松本徳彦(写真家) |
16:30~17:30 | 交流会(台湾料理軽食) |
17:30 | 終了 |
会場:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2階
==================================
講師介紹
張蒼松 (チョウソウショウ)略歴
キュレーター
1954年 台中県后里郷(現在の台中市后里区)に生まれる
1985年 東京写真専門学校 報道写真/芸術コース卒業
1996~1998年 台中撮影藝廊執行長
1998~2001年 国立台湾美術館の「台湾写真史」研究主宰者
作品のパブリックコレクション:台北市立美術館、国立台湾美術館、台南市美術館など
個展 2003年「繭の中の繭」及び2004年「家族の記」銀座ニコンサロン
現在 2014年11月から「国家写真文化センター」諮問委員、台東県池上にて常駐アーティスト
レクチャー
テーマ:ガラス乾板物語
私は1994年よりガラス乾板写真の調査に取り組むようになった。採録や収集の現場で覚えた、当時の感動を皆様に伝えたい。ガラス乾板は台湾写真文化の原点である。味わい深いこれら懐古的な影像から、写真史や経済発展の足跡、加えて写真家たちの来歴を辿ることができる。
松本徳彦(まつもと のりひこ) 略歴
写真家
1936年 広島県尾道市に生まれる
1958年日本大学芸術学部写真学科を卒業
主婦と生活社写真部に入社(1957年)
1963年フリーとなる
週・月刊誌、グラフ誌、PR誌などの撮影を中心に、日本の写真史研究、歴史書の執筆のほか、写真展企画・編纂に携わる。
現 在 日本写真家協会副会長、日本複製権センター監事、写真原板を収集保存する日本写真保存センター(アーカイブ)委員など
受 賞 日本写真協会功労賞
レクチャー
テーマ:「写真原板の収集・保存の必要性」
写真には歴史的、文化的に貴重な事柄が記録され蓄積されている。その写真原板(フィルム等)がいま、撮影者の死後、経年劣化し、散逸、廃棄されている。こうした現状を憂い、私たち日本写真家協会は、2007年より文化庁の委嘱を受けて「写真フィルムの保存・活用に関する調査研究」を行っている。現在、約30数万点の原板を収集し、長期保存が整った8万点余の原板を国立映画アーカイブの収蔵庫で保存している。こうした写真の画像をスキャニングし、データベース化してネット上で閲覧、検索ができるアーカイブの構築を行っている。