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台湾漫画夜市『歩道橋の魔術師 漫画版:阮光民巻』(阮光民、新經典)

2015年、漫画家の阮光民と明益の初のコラボレーションは業界を仰天させた。彼らは作品『石獅子會記得哪些事?』の漫画化で、新たな見せ方を提示したのだ。それがこの「漫画化プロジェクト」の発端となった。

その後、小荘が加わり、グラフィックノベル形式によって短編集のうち八篇のエピソードの再解釈が行われた。

『歩道橋の魔術師 漫画版:阮光民巻』は、原作の四篇「天橋上的魔術師(歩道橋の魔術師)」、「石獅子會記得哪些事?(石獅子は何を覚えている?)」、「金魚」、「一頭大象在日光朦朧的街道(一頭の象が、日光の照りつける道にいる)」を漫画化して収録。

「石獅子會記得哪些事?(石獅子は何を覚えている?)」

石獅子の口の中に手を入れると報復に遭うという噂を聞いたいたずらっ子の主人公は、そんなことを気にせず手を石獅子の口の中に入れてしまう。その日の夜、石獅子は彼の夢の中に現れ、主人公をおばの家まで連れて行く。 なんと、おばの家は実際に家事に遭い、従姉妹の佩佩は駆けつけた主人公によって助け出さられるが、他の人は皆この火事によって亡くなってしまう。

だが幸いにも火事を逃れた佩佩も、どこか魂を失った様子で…。



《天橋上的魔術師圖像版阮光民卷》© 阮光民/新經典文化