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【講座】台湾カルチャーミーティング2017第8回「台湾文学とタブー --愉快な台湾で政治や性愛を書くこと」ゲスト:作家・黄崇凱(こうすうがい)さん、翻訳家、作家・西崎憲さん

定員に達しましたため、受付を締め切りました。たくさんのお申込みありがとうございました。


テレビや雑誌で紹介されるのはいつも、楽しさとおいしさに満ちた台湾です。でも少し調べれば、つい80年代まで戒厳令が敷かれ、台湾文学はそんな抑圧のなか、限定された素材やテーマを描き、人物や舞台背景を調整しながら、なお美しい作品を紡いできました。では今、言論と政治の自由が成し遂げられたあと、新しい作家たちは、台湾という土地と人をどのように見つめ直しているのでしょう? 彼らの小説はどんなテーマや人物、ストーリーを描いているのでしょう? 『歩道橋の魔術師』で台湾の小説を知った人も、映画や音楽は好きだけど小説はまだという人も、若き台湾人作家がチャレンジするテーマ--政治や性愛を通じて、台湾と台湾の人びとについていっしょに語らいましょう。 


今回は、台湾の奇妙な外交・内政事情を揶揄した短編小説「カピバラを盗む」の邦訳があり、『黄色小説(エロ小説)』など性愛を描いた作品で年間ベストテンにも選ばれた作家・黄崇凱さんをお招きし、最新型の台湾文学を語っていただきます。また「カピバラを盗む」を掲載した文学ムック『たべるのがおそい』編集長を務める翻訳家、作家の西崎憲さんに、対談相手として登壇いただき、本作品の魅力と日本人作家が見る台湾文学について、トークを戦わせます。台湾好きで小説好きで、エロ好きで政治好きのみなさん、ぜひ気軽にご参加ください。


日時:1111日(土)14時から(およそ1時間半)
会場:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター(東京メトロ虎ノ門駅より徒歩1分)
定員:80名(入場無料、予約制。30分前開場、自由席)→ご予約の方は本ページ下の「参加申込」をクリックしてください。必要事項を記入のうえ、申込みいただくと、予約確認メールが自動返信されます(迷惑メールに分類される場合があります。事前に設定をご確認ください)記入項目のCAPTCHAは「音声再生」の左の横文字を枠にご記入ください。CAPTCHAのエラーと時間切れの場合になりましたら、リロードしてもう一度ご記入ください。
ゲスト:黄崇凱(作家)、西崎憲(作家、翻訳家)
司会・通訳:天野健太郎(「カピバラを盗む」『1367』訳者)


 



◯ゲストプロフィール 


黄崇凱(こう すうがい) 


19811981年台湾・雲林生まれ。小説家。台湾大学歴史学部大学院卒後、出版社勤務(雑誌編集)。主な著作に、短編小説集『靴子腿(ブートレグ)』(2009)、長編小説『比冥王星更遠的地方(冥王星より遠いところ)』(2012)『壞掉的人(ビートニク。壊れちまった人)』(2012)。連作短編集『黄色小説(エロ小説)』(2014)で、台湾でもっとも権威のある『中國時報』開巻ベストテンに選出(80年代生まれ作家としては初)。『聯合文學』小説新人賞ほか、受賞多数。最新小説は『文藝春秋(文芸の栄枯盛衰)』。邦訳に短編小説「カピバラを盗む」(『たべるのがおそいvol.3』所収。台湾では単行本未収)がある。 


西崎憲(にしざき けん)


 


翻訳家、作家、文学ムック『たべるのがおそい』編集長。訳書に『郵便局と蛇』コッパード、『ヴァージニア・ウルフ短篇集』『ヘミングウェイ短篇集』(ちくま文庫)、『第二の銃声』バークリー(創元推理文庫)など。編纂・共訳に『短篇小説日和』『怪奇小説日和』(ちくま文庫)など。共訳書に『ピース』ウルフ(国書刊行会)など。著書に第十四回ファンタジーノベル大賞受賞作『世界の果ての庭』(東京創元社)、『蕃東国年代記』(新潮社)、『ゆみに町ガイドブック』(河出書房新社)『飛行士と東京の雨の森』(筑摩書房)など。音楽インディーレーベル dogand me records と電子書籍レーベル〈惑星と口笛ブックス〉主宰。歌集『ビットとデシベル』も刊行(歌人名はフラワーしげる)。 


『たべるのがおそいvol.3』書肆侃侃房http://www.tabeoso.jp/vol3/