新型コロナウィルスの拡大防止のため、各ご家庭で過ごす時間が長くなりましたが、当センターは、休館中もみなさまに文化の宝庫、台湾を発見、再発見いただけるようなコンテンツをウェブサイトとSNS(Facebook / Twitter / Instagram)にてお届けいたします。
当センターが「日本台湾修学旅行研究者支援ネットワーク(SNET台湾)」との提携プランの一環として紹介されております。皆様ぜひ台湾文化の「今」を体験してください。
台中国立歌劇院は日本の建築家伊東豊雄氏が設計して、2016年9月30日に正式オープンしました。地上6階建ての空間に、大劇場、中劇場、躍動感みなぎるスカイガーデンやシアターショップがあります。曲面の壁や天井によってつくられる空間は、不動で閉ざされた従来のコンサート・ホールの構成を打ち破って、いずれも流動的ではっきりとした境界を持たない、人々の活動を自由にする建築です。伊東氏は「耳で聴く建築である」と喩えて、建物内を歩いで、様々な音や響きを耳にすれば、照明と自然光が織りなす豊かな変化のなかで、人それぞれが違う感覚を呼び起こされるでしょう。
2018年の日本デザイン振興会主催グッドデザイン賞でグッドデザイン・ベスト100に選出された台中国立歌劇院は、建築と同様に大胆な想像を広げて、「アートでイノベーションを起こす発信基地」として、伝統文化と古典芸能をベースに、現代の文脈に芸術的手法をもって、最も素晴らしいプログラムを紹介し、人々の視野を刷新していきます。
今日は皆さんに台中国立歌劇院のアーティスト・イン・レジデンスというプログラムに参加する王連晟のオリジナル作品「無光風景」をご紹介します。「無光風景」は、目と声が不自由な主人公がロボットと暮らすところから始まります。ロボットのAIが進化するにつれて、主人公はロボットによって生活を支配され始めます。ロボットの暴走に対して、障害を持つ主人公はどう対応していくのか…。芸術とテクノロジーによって描かれた未来を舞台にした人間関係を、ぜひオンラインでご覧ください。
◆「無光風景」オンライン配信:https://bit.ly/3dTfcsZ
画像・動画提供:台中国立歌劇院公式FB