6月26-28日の3日間にわたって、台湾の小説家・呉明益さんと何致和さんを東京にお招きして、トークイベントを開催いたします。
4月に刊行された呉明益『歩道橋の魔術師』(白水社)を中心に、台湾の同時代作家がどう都市や人、歴史を描くか、あるいは台湾の作家生活の楽しみや苦労など、お聞きしたいと思います。
日本からは、昨年『春の庭』で芥川賞を受賞された柴崎友香さんと、新刊『さよなら、ニルヴァーナ』が好調の窪美澄さんにご参加願います。台湾人作家とのクロストークをご期待ください。
日本ではまだ馴染みが薄い台湾文学ですが、その扉を開けば、豊かで美しい小説世界が広がっています。
ぜひこのトークイベントをきっかけに、「台湾文学は普通におもしろい」と感じていただけたら幸いです。

○日程、テーマ
日時:6月26日(金)20:00~22:00(開場30分前)
会場:百年(吉祥寺)
詳細、予約、お問合せ:http://www.100hyakunen.com/news/info/201505271645
テーマ:「小説と一緒に、台湾を旅する」
ゲスト:呉明益、何致和 (通訳あり)
ふたりの台湾人作家に、小説の舞台となった80年代台北の生活、風景を振り返り、また今それをどうして、どうやって作品に描くのかを語っていただきます。映画や書店、雑貨などの台湾カルチャーが注目を集めるなか、台湾文学の豊かな世界をいっしょに旅してみましょう。
日時:6月27日(土)19:00~21:00(開場30分前)
会場:本屋B&B(下北沢)
詳細、予約、お問合せ:http://bookandbeer.com/blog/event/20150627_wumingyi/
テーマ:「建物が物語を生む 物語が記憶をつなぐ――『歩道橋の魔術師』刊行記念対談」
ゲスト:呉明益、柴崎友香 (通訳あり)
今はなき台北の「中華商場」を描いた連作短編集『歩道橋の魔術師』を中心に、その著者呉明益さんと、芥川賞受賞作『春の庭』の台湾刊行も間近な柴崎友香さんに、建物、人、記憶について語り合っていただきます。小説家は建物にどんな物語を見出すのか? 記憶はどうやって物語になるのか?
日時:6月28日(日)14:00~(開場30分前)
会場:MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店(渋谷)
予約、お問合せ:MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店 7Fカウンターかお電話で
テーマ:「小説家はどう人を描くか--台湾と日本の人間模様、作家模様」
ゲスト:呉明益、何致和、窪美澄 (通訳あり)
小説家たちは人をどう描くのか? 台湾と日本でその方法になにか違いはあるのか? ときに優しく、ときに冷ややかに描かれる登場人物や作品世界、その創作の現場についてたっぷり語り合っていただきます。また台湾の作家生活、出版事情などもお訊きします。

○台湾文化部「跨域合創計畫」