メインのコンテンツブロックにジャンプします

【アート】台湾文化センター × 陶芸の森 アーティスト・イン・レジデンス企画「台湾の作家たち」展が開催

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターと滋賀県立「陶芸の森」が共同主催するアーティスト・イン・レジデンス企画「台湾の作家たち」が3月5日~3月31日に陶芸の森で開催され、台湾文化部(省)が選抜し、陶芸の森でアーティスト・イン・レジデンス活動に参加した呉育霈、李承亮、梁瀚云の3名の台湾人アーティストの作品を展示している。台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は3月18日に会場を参観し、現在陶芸の森に滞在して作品制作に取り組む梁瀚云さんを激励し、台湾の現代陶芸創作が時空と新型コロナウイルスの制限を乗り越えて、引き続き日本で花を咲かせるよう活躍を期待した。

2. 梁瀚云さん(左2)が自身の作品について謝長廷・駐日代表(左1)に説明.jpg

謝・駐日代表一行は、「2020台湾国際陶芸ビエンナーレ」の審査員を務めた松井利夫・陶芸の森館長の案内で陶芸の森を参観した。謝・駐日代表は、このたび陶芸の森が台湾の陶芸家のアーティスト・イン・レジデンスを受け入れていただいていることに感謝の意を表し、台湾と日本の現代芸術創作における交流がより一層深まることを期待した。梁瀚云さんは、自身の作品の創作テーマを説明し、これに対して謝・駐日代表は「オンリー・ワン」の創作精神を堅持し、壁を突破してより多くの驚きと喜びを与えてほしいと激励した。また、新型コロナの影響により、台湾からアーティストが来日できないため、今回の作品展示の際には会場で3名の台湾人アーティストの創作過程を紹介するビデオを放映することにより、日本の来場者に台湾の芸術創作を身近に感じてもらうことができた。

3. 会場で放映されている作品制作過程のビデオ。謝長廷・駐日代表(左2)、向明徳・駐大阪弁事処処長(左1)、王淑芳・台湾文化センター長(右1).jpg

陶芸の森は、日本の代表的かつ専門的な陶芸文化テーマパークの一つであり、1990年の開園以来、世界各地の芸術家と創作研修や展示の交流を行ってきた。台湾文化センターは2017年に陶芸の森と交流協定を結び、2018年、19年、21年に台湾文化部が選抜した台湾人アーティストである呉育霈、李承亮、梁瀚云をそれぞれ陶芸の森に派遣し、アーティスト・イン・レジデンスによる創作を行った。今回の展示会は陶芸の森と共に構築した台湾の新鋭アーティストの舞台となり、台日陶芸美学の伝承と創作交流の推進を実践するものとなった。

4. 謝長廷・駐日代表一行と松井利夫・陶芸の森館長(左3)、梁瀚云さん(右2).jpg

今回出展している3名の作品はそれぞれ異なる特色があり、呉育霈の作品は釉薬の特徴を生かし、陶芸創作の多様な姿を表現している。李承亮は滞在生活の中で屋根の上の黒い鬼瓦から発想を得て、ゴジラをテーマに彫塑造形と器の機能を兼ね備えた作品を創作した。梁瀚云は、幼い日の記憶と滞在創作の経験をつなぎ合わせ、自分自身の人生の風景と大自然の中の湖をイメージしたシリーズ作品を創作した。