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【映画】第15回東京フィルメックス【特集上映 ツァイ・ミンリャン監督 ホウ・シャオシェン監督】開催

【映画】第15回東京フィルメックス【特集上映 ツァイ・ミンリャン監督 ホウ・シャオシェン監督】開催

第16回東京フィルメックス、下記の台湾映画上映することが発表されました。

コンペティション部門 
『酔生夢死』(監督:チャン・ツォーチ) 
 

特別招待作品 
『念念』(監督:シルヴィア・チャン)

『あの日の午後』 (監督:ツァイ・ミンリャン )
  

同時、【特集上映 ツァイ・ミンリャン監督 ホウ・シャオシェン監督】の特集開催される予定です。詳しくは、下記をご参考ください。 


特集上映 ツァイ・ミンリャン

共催:台湾文化部、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター 

『郊遊 ピクニック』(13)で、劇場公開のための長編映画製作からの突然の引退を宣言したツァイ・ミンリャン監督。その後は美術館で上映される短編作品の製作や、舞台演出に活動の場を移し、旺盛な創作活動を続けています。 世界に衝撃を与えたデビュー作とキャリア初期の傑作に加え、貴重な上映機会となる『ヴィザージュ』、および日本初上映の短編作品を特集します。

「特集上映:ツァイ・ミンリャン」は開催日程、会場、チケット発売方法が他と異なります。

会期:11/28(土)〜12/4(金) 各日2回上映
会期:有楽町スバル座
チケット発売方法:前売券は劇場窓口での取り扱いのみ(有楽町スバル座、有楽町朝日ホール)
※ticket boardでの取り扱いはございません。

『青春神話』 Rebels of the Neon God / 青少年哪吒

台湾 / 1992 / 106分 
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang) 
夜の台北を舞台に、刹那的に生きる若者たちを描いた青春群像劇。街で見かけたリー・カンションを主人公の予備校生に起用し、映画史に残るコラボレーションの始まりとなった長編デビュー作。東京国際映画祭ヤングシネマ部門ブロンズ賞、トリノ映画祭最優秀新人監督賞を受賞。

『愛情萬歳』 Vive L'Amour / 愛情萬歳

台湾 / 1994 / 118分 
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang) 
孤独を抱えた3人の男女が、とある高級マンションの一室で奇妙な出会いを果たし、やがてすれ違っていく。前作よりもさらにセリフや音楽を削ぎ落とし、独自の演出スタイルを確立させた。ヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞し、世界にツァイ・ミンリャンの名を知らしめた作品。

『河』 The River / 河流

台湾 / 1997 / 115分 
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang) 
首が曲がったままになるという息子の奇病をきっかけに、それぞれに秘密を抱えていた家族が絆を取り戻すかに見えたが…。チェン・シャンチー、ミャオ・ティエン、ヤン・クイメイなど、ツァイ作品の常連俳優が顔を揃える。ベルリン映画祭銀熊賞(審査員特別賞)受賞。

『楽日』 Goodbye, Dragon Inn / 不散

台湾/ 2003 / 82分 
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang) 
閉館の日を迎えた古い映画館では『血闘竜門の宿』(67)が上映されていた。主演しているミャオ・ティエンとシー・チュンの姿もまばらな客席に見える。受付係の女の思慕は、映写技師の男に届かない…。ツァイの映画愛が散文のように綴られる。ヴェネチア映画祭でFIPRESCI賞を受賞。

『ふたつの時、ふたりの時間』 What Time Is It There? / 你那邊幾點

台湾、フランス / 2001 / 116分 
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang) 
時計を扱う露天商の男が、パリに旅立つ直前の女と出会う。彼女とのささやかな思い出にとらわれた男は、台北中の時計をパリ時刻に合わせていく。一方,女は異郷で孤独な生活を送る。女がパリの公園のベンチで出会う男として、ジャン・ピエール・レオーが出演している。

『ヴィザージュ』 Face / Visage / 臉

フランス、台湾、ベルギー、オランダ / 2009 / 141分 
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang) 
フランスで「サロメ」をモチーフに映画を撮ろうとする監督をめぐる夢幻的な世界。ルーブル美術館を舞台にして、ジャン=ピエール・レオ、ファニー・アルダン、ジャンヌ・モローも出演。第10回東京フィルメックスのオープニングで上映された。日本での劇場未公開作品。

『無色』 No Form / 無色

台湾 / 2012 / 20分 
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang) 
“行者(Walker)”シリーズの記念すべき第1作。托鉢僧に扮したリー・カンションが超スローモーションで台湾の群衆の中を歩く。マルセイユ映画祭でワールド・プレミア上映された。

『行者』 Walker / 行者


香港 / 2012 / 27分 
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang) 
“行者(Walker)”シリーズの第2作。香港の様々な街角をリー・カンションが超スローモーションで歩く。『無無眠』と同様、香港映画祭のオムニバス企画『美好2012』の一編として製作され、その後カンヌ映画祭批評家週間でも上映された。

『無無眠』 No No Sleep / 無無眠


台湾、香港 / 2015 / 34分 
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang) 
全編が東京で撮影された“行者(Walker)”シリーズの最新作。リー・カンションが渋谷駅近くの歩道橋を超スローモーションで歩くシーンに始まり、サウナでの日本人青年との出会いが描かれる。サウナ客の役で安藤政信が出演。香港映画祭が4人の映画作家に短編製作を委嘱するオムニバス企画『美好2015』の一編。
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蔡明亮(ツァイ・ミンリャン TSAI Ming-liang) プロフィール


1957年、マレーシア生まれ。77年に台湾に移り、大学在学中からその才能で注目を集める。91年、テレビ映画「小孩」で、後に彼の映画の顔となるリー・カンションを見いだし、92年彼を主役にした『青春神話』で映画デビュー。つづいて発表した『愛情萬歳』、『河』が世界中で絶賛され、世界の巨匠のひとりとなる。2013年ヴェネチア国際映画祭にて、『郊遊〈ピクニック〉』を最後に劇場映画からの引退を表明。現在は、アートフィールドにて、映像作品や舞台演出などを手掛けている。

特別イベント 開催予定 2015年11月27日(金) 台湾文化センターにて

※詳細は  https://jp.taiwan.culture.tw/News_Content.aspx?n=365&s=5973   ご参照ください。


特集上映 ホウ・シャオシェン

協力:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター 

1980年代に台湾ニューウェーブを代表する映画監督として、世界の映画シーンに登場。以来、常に新境地を切り拓く創作姿勢は、台湾にとどまらず世界中の映画ファンを魅了し続けています。2015年の最新作『黒衣の刺客』では、武侠映画の常識を超えたアクションと荘厳な映像美でカンヌ映画祭監督賞を受賞しました。
35年間にわたる数々の傑作の中から、初期から中期にかけての代表作3本を上映します。 

『風櫃(フンクイ)の少年』 The Boys from Fengkuei / 風櫃來的人

台湾 / 1983 / 102分 
監督:侯孝賢 (HOU Hsiao Hsien) 
フランスのナント三大陸映画祭で最優秀作品賞を受賞し、ホウ・シャオシェンの名が海外で広まるきっかけとなった記念碑的作品。台湾海峡上にある澎湖島の漁村・風櫃に育った3人の若者たちを主人公とする青春映画の傑作。現在は気鋭の監督としても活躍するニウ・ツェンザーが主演。

『悲情城市』 A City of Sadness / 悲情城市

台湾 / 1989 / 160分 
監督:侯孝賢 (HOU Hsiao Hsien) 
1989年ヴェネチア映画祭で中国語圏映画では史上初の金獅子賞を受賞したホウ・シャオシェンの代表作。戦後台湾史上の大事件であった「2・28事件」を背景に、台湾北部の港町・基隆に暮らす一つの大家族の変遷を描いた大作。トニー・レオンが聴覚障がい者の主人公を好演。
提供:ぴあ株式会社

『戯夢人生』 The Puppetmaster / 戯夢人生

台湾 / 1993 / 142分 
監督:侯孝賢 (HOU Hsiao Hsien) 
日本占領下の台湾を舞台に、ホウ・シャオシェン作品の常連俳優でもあった人間国宝的人形使いリー・ティエンルーの半生を詩情豊かに描いた作品。リー本人も語り手として登場する。カンヌ映画祭で審査員賞を受賞した。日本では長らく上映の機会が途絶えていた幻の傑作。

侯孝賢(ホウ・シャオシェン HOU Hsiao Hsien) プロフィール

1947年、中国・広東省梅県に生まれ、翌年家族とともに台湾に移住。72年に国立芸術学院映画・演劇科を卒業後、映画界入り。以後、チェン・クンホウ監督作品をはじめ多くの映画に助監督・脚本家として参加。80年に『ステキな彼女』で監督デビューし、3作目の『川の流れに草は青々』(82)が批評家たちに絶賛され“台湾ニューウェーブ”の代表的存在となる。『風櫃の少年』(83)、『冬冬の夏休み』(84)が2年連続でナント三大陸映画祭グランプリを受賞、ホウの名が世界に知られるきっかけとなった。その後も『童年往時―時の流れ―』(85)がベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を、『恋恋風塵』(87)がナント三大陸映画祭最優秀撮影賞・編集賞を受賞するなど発表する作品はいずれも高い評価を受け、89年『悲情城市』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞、中国語圏で史上初の快挙となった。カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した『戯夢人生』(93)以降も、『好男好女』(95)、『憂鬱な楽園』(96)、『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(98)、『ミレニアム・マンボ』(01)、『百年恋歌』(05)がいずれもカンヌ国際映画祭コンペティション部門に、小津安二郎の生誕100年記念作品『珈琲時光』(03)が04年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品されるなど、彼の作品は常に世界の注目を集めている。自身初の時代劇アクションとなる『黒衣の刺客』(15)で第68回カンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞した。 ホウ監督にとって初の全編日本ロケ&オール外国語(日本語)での撮影となった『珈琲時光』では一青窈、浅野忠信らを起用し、『赤い風船』(56/アルベール・ラモリス監督)へのオマージュとして製作された『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』(07)ではジュリエット・ビノシュを、そして『黒衣の刺客』では妻夫木聡、忽那汐里をキャストに迎えるなど、近年は中国語圏以外の俳優とのコラボレーションが続く。またプロデューサーとしても活躍しており、『台北カフェ・ストーリー』(10/シアオ・ヤーチュアン監督)、『天空からの招待状』(13/チー・ポーリン監督)など。