メインのコンテンツブロックにジャンプします

大阪アジアン映画祭で『コードネームは孫中山』がグランプリ&観客賞獲

大阪アジアン映画祭で『コードネームは孫中山』がグランプリ&観客賞獲

 


 大阪市で3月6日から開催されていた第10回大阪アジアン映画祭が3月15日に閉幕した。最終日には各賞が発表され、台湾映画『コードネームは孫中山』(原題『行動代號:孫中山』)がグランプリ(最優秀作品賞)に輝き、観客賞とのダブル受賞となった。


 易智言(イー・ツーイェン)監督による『コードネームは孫中山』は、2014年に台湾でヒットし、同年度の台北映画祭で最優秀脚本賞、第51回金馬賞で最優秀原著脚本賞を受賞した作品で、今回大阪アジアン映画祭コンペティション部門で日本初上映された。


 グランプリを受賞した易監督は、目を赤くしながら、「できることなら、この映画を日本で一般公開して、もっと多くの人に観賞してもらいたい」と、受賞の喜びを語った。


 また、授賞式では同映画で主要な高校生役を演じた詹懷雲(ジャン・ファイユン)さんと魏漢鼎(ウェイ・ハンディン)さんも登壇し、感謝の言葉を述べた。


 同映画祭の潘浩翔(パン・ホーチョン)審査委員長は、グランプリを受賞した『コードネームは孫中山』について、「少年たちのいたずらによる小さな盗難事件が発端になるストーリーながら、よく見ると昨今の台湾社会の一般市民の生活や社会情勢を映し出している。易監督はシンプルなセリフ回しと細やかな表現方法で若手俳優たちの自然な演技を存分に引き出した」と評価した。


《2015年3月16日》