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大阪アジアン映画祭特別招待作品「KANO」のオープニングイベントに王貞治さんらが参加

大阪アジアン映画祭特別招待作品「KANO」のオープニングイベントに王貞治さんらが参加

第9回「大阪アジアン映画祭」が3月7日~同16日の会期でスタートした。同映画祭のオープニングを飾る作品には、戦前の嘉義農林野球チームの甲子園出場を描いた台湾映画「KANO」が特別招待作品として選ばれた。


 7日午後、JR大阪駅前の時空広場で、同映画祭の関係者らがレッドカーペットを歩くイベント、「アジアンスターフェスティバル」が開かれ、「KANO」の馬志翔(マー・ジーシアン)監督、プロデューサーの魏徳聖さん、出演俳優の永瀬正敏さん、坂井真紀さん、高校球児を演じた8名らが正装して登場し、大きな歓迎を受けた。台北駐日経済文化代表処(以下、駐日代表処)の沈斯淳・代表夫妻、台北駐大阪経済文化弁事処の蔡明耀・処長、朱文清・駐日代表処文化センター長が参加した。また、台湾からは映画の舞台となった嘉義の黄敏恵・市長および張花冠・県長(知事)、嘉義農林が前身の国立嘉義大学の邱義源・学長らも駆けつけた。


 同映画の顧問として参加した王貞治さんも登場し、あいさつの中で、「『KANO』は、第二次世界大戦前の昭和10年ごろを描いた物語で、当時台湾では野球が盛んで、野球には良い時代だった。同映画で高校球児となった台湾の出演者たちは、いずれも実際の野球選手で、彼らは真剣に役に取組んでいた。台湾および日本の若い皆さんがご覧いただくだけでなく、これを機会に、野球ブームを盛り上げ、台日間の友好関係をより一層深めていきたい」と語った。


 レッドカーペットの会場では、松井一郎・大阪府知事も出席し、王貞治さん立ち会いの下、黄・市長がボールにサインし、王さんのサインも添えられ、嘉義市と大阪との都市交流のさらなる一歩を象徴するものとなった。


 同映画に出演した永瀬正敏さんは、「これまで多くの映画祭に出演してきたが、台湾から駆け付けてくれたこの友人たちとまた会うことができ、今回が一番嬉しい」と述べた。坂井真紀さんは、「台湾の人情味がとてもあり、おいしい物もたくさんある。日本の皆様にぜひこの『KANO』をご覧いただきたい」とアピールした。


 今回の同映画祭では、「台湾:電影ルネッサンス2014」と題する特集企画が、台湾の文化部、駐日代表処、台湾文化センターの協力で開催され、台湾映画の「今」を感じることのできる10作品が上映されている。


 詳細は以下の第9回「大阪アジアン映画祭」公式ホームページを参照
  http://www.oaff.jp/2014/