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台湾のブラレヤン・ダンスカンパニー『LUNA(路吶)』初来日公演決定、先住民族の豊かな芸術性と躍動感に満ちた現代舞踊に期待

台湾のブラレヤン・ダンスカンパニー『LUNA(路吶)』初来日公演決定、先住民族の豊かな芸術性と躍動感に満ちた現代舞踊に期待

台湾文化センターと台湾国家文化芸術基金会の共催の下、今年のYPAM(ワイパム、横浜国際舞台芸術ミーティング)にて、台湾の「ブラレヤン・ダンスカンパニー(布拉瑞揚舞團)」の公演『LUNA(路吶)』の上演が決まった。
本公演は台湾パイワン族出身で今年度の台湾国家文芸賞を受賞した振付家ブラレヤン・パガラファ(布拉瑞揚·帕格勒法)が、台湾先住民族の要素を多く取り入れたコンテンポラリー・ダンス作品であり、世界中で好評を博した。

ブラレヤン・パガラファは、台湾の先住民族であるパイワン族の振付家として国際的に高く評価されている(Photo by Lafun Photography)ブラレヤン・パガラファは、台湾の先住民族であるパイワン族の振付家として国際的に高く評価されている(Photo by Lafun Photography)


『LUNA(路吶)』は、ブラレヤン・パガラファが、様々な先住民族と漢民族混合のダンサーたちとともに海抜1,000メートルの高地にある台湾最大のブヌン族集落「羅娜(Luluna)」に赴き、台湾文化資産とされている美しい歌唱や、その日の狩りの成果を力強い声で叫ぶ「戦功の宴」などの伝統を研究し、作り上げたダンス作品である。「先住民の身体性や部族の儀式の中に、コンテンポラリーな語法や身のこなしを探し出し、あらためてサンプリングを行い、『人』という存在の観点を出発点として現代舞踊の内実を豊かにした」功績により、第17回台新芸術賞(2019)で年間グランプリを受賞している。自然、歴史、自己との深い対話から繰り出されるダンスは必見だ。

先住民の身体性や部族の儀式の中に、コンテンポラリーな語法や身のこなしが探し出された力作『LUNA(路吶)』は、初来日公演を実現した(Photo by Lafun Photography)先住民の身体性や部族の儀式の中に、コンテンポラリーな語法や身のこなしが探し出された力作『LUNA(路吶)』は、初来日公演を実現した(Photo by Lafun Photography)

YPAMは近年来、アジアで最も重要な公演芸術の国際プラットフォームの一つとして、実験的かつ革新的なパフォーマンスと深く繋がる交流ネットワークを構築することを目標に、一連のプログラムを開催し、各国の芸術家の日本における観客の開拓と国際ツアーの機会を提供している。また、今回『LUNA(路吶)』が上演される「YPAMディレクション」は、YPAMが本年度最も注目を集める企画であり、YPAMディレクション、そして神奈川芸術劇場で公演を行う初の台湾カンパニーとしても大変意義深い公演である。

ブラレヤン・ダンスカンパニー『LUNA(路吶)』
日時:12月3日(土)18:30開演
会場:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
(〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町281)
イベント詳細:https://ypam.jp/programs/dr79