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【出版】10/22(金) 台日文学交流フォーラム 「怪談ナイ ト」 三津田信三氏×瀟湘神氏ライブトーク

【出版】10/22(金) 台日文学交流フォーラム 「怪談ナイ ト」 三津田信三氏×瀟湘神氏ライブトーク

   当センターは今年誠品生活日本橋と【台湾Culture Meeting】を共催します。台湾作家の日本市場進出を後押しし、台湾文学界が誇る名作の数々を日本の読者にお届けするために、台湾文化センターと誠品生活日本橋は年間を通じて主題テーマを設け、台湾の代表的な作家を特集し、中文書と翻訳書籍を集めたコーナーを常設しています。

 今年第2弾のテーマは「妖怪台湾 ──華麗なる魑魅魍魎(ちみもうりょう)」で、台湾の出版社で刊行された様々な妖怪や怪異に関するテキストを集めています。2021年10月初旬まで誠品生活日本橋で展示中、ぜひお越しください。コーナー紹介→

誠品_台灣好書深根計畫_妖怪台灣_banner_0829_1907x688.pnghttps://jp.taiwan.culture.tw/News_Content.aspx?n=365&s=6378

 この中の一冊、昨年台湾で発売され、台・日・香港の作家がリレー形式で紡いだホラーということでも話題を呼んだ小説『筷:怪談競演奇物語』が、この9月に日本でも翻訳・発売されました。それがこの『おはしさま 連鎖する怪談』です。今回は書き手を代表して、日本の三津田信三さんと、台湾の瀟湘神さんに語っていただきます。“おはしさま”の正体とは?日台それぞれの“怪”とは?そして人びとは何故“怖いもの”に魅かれずにはいられないのか―。

 皆様のご参加をお待ちしております。


■イベント情報

日時:2021年10月22日(金)19:00~20:30(終了時間は変更の予定あり)
場所:オンライン(Zoomウェビナー)
定員:オンライン450名
参加費:無料

申し込みリンク→ https://seihin1022ohashisama.peatix.com


■登壇者プロフィール


三津田 信三(みつだ しんぞう)

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奈良県出身。編集者を経て、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー(文庫で『忌館』と改題)。ミステリとホラーの両ジャンルで活躍し、10年『水魑の如き沈むもの』で第10回「本格ミステリ大賞・小説部門」を受賞。『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズほか、映画化もされ話題を呼んだ『のぞきめ』や、『禍家』『凶宅』『魔邸』からなる〈家三部作〉など著作多数。

瀟湘神(シャオ・シャンシェン)

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東呉大学中国文学学科卒。台湾大学哲学研究所修士課程修了。台北地方異聞工作室の共同創業者。長年にわたって、台湾における妖怪伝承に関する史料の収集と研究を行ない、大衆文化とされてきたフォークロアを現代的に書き替えるなど、民間信仰や怪異伝承を題材にした小説を創作している。主な著書に、『跋扈する台北城の妖魔』、『魔神仔(モシナ)』、『唯妖論』(共著)、『おはしさま』(共著)がある。

■書籍情報

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『おはしさま 連鎖する怪談』

 著者:三津田 信三、薛西斯、夜透紫、瀟湘神、陳浩基
 訳者:玉田 誠
 出版社:光文社(2021年9月24日発売)
 ISBN:9784334914264
 価格:2,530円 (税込)
 オリジナルテキスト:『筷:怪談競演奇物語』(TW独歩文化 2020年2月刊)

八十四日後、満願の日。箸(おはしさま)が願いを叶えてくれる。祝いだろうが、呪いだろうが――。夢の中でひとりずつ死んでゆく小学生。珊瑚の箸に宿る霊神。都市伝説に殺された動画配信者。壮絶な過去を告白する娼婦。決して離れない異形の怪物。恐怖小説の匠・三津田信三が描いた怪異が、海を超え、伝染し、やがて驚愕の真相に辿り着く。日本・香港・台湾の人気ホラー&ミステリー作家が競演!

■著者からのメッセージ

本書の原著が台湾で出版されたとき、僕が担当した第一章「おはしさま」以外の四作品が読めないことが残念でなりませんでした。また拙作の日本の愛読者が「おはしさま」に目を通せないことも申し訳なく思いました。それが今回どちらも可能になったわけですから非常に喜んでおります。どうぞお楽しみ下さい。
三津田信三

本書が完成して初めて他の参加者の作品を拝読しましたので、楽しさは読者たちと同じだと思います。今回作品がまた海を超えて日本語版となり、このプレゼントを開けるワクワク感を皆さまと共有できればと存じます。どうぞお楽しみください。
薛西斯

物語の形で日本読者と交流できることにすごく嬉しく思います。日本語版が決まった日に海鮮丼とタピオカミルクティーで祝いました。皆様もおはしを使うたびにこの本を思い出して頂ければと。日本語版の制作に携わる編集者・訳者・イラストレーター・出版社の光文社を心より感謝しております。機会があれば、ぜひ別作品でもお会いしましょう。
夜透紫

日本ミステリファンの一人として、このような形で日本ミステリが参加できるのは誠に光栄だと思っております。日本読者の感想も心より楽しみにしております。
瀟湘神

《おはしさま 連鎖する怪談》の日本語版発売おめでとうございます!企画自体は「民俗伝承」と「お箸」をテーマとしていましたが、なぜか「怪談」の仕上がりとなってしまいました。最後の一作に違和感を感じさせなければ良いのですが(笑)。拙作は「怪談」というより「快談」なのかもしれません。
陳浩基