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「おうちで楽しもう台湾の博物館」第9回 国立台湾歴史博物館

「おうちで楽しもう台湾の博物館」第9回 国立台湾歴史博物館

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターとSNET台湾の共同企画「おうちで楽しもう台湾の博物館」では、コロナ禍による台湾ロスにお嘆きのみなさまに、台湾を代表する10の博物館が制作した魅力的な動画に解説と日本語字幕をつけて配信します。10の博物館が描き出す台湾像はそれぞれの彩りで、多様性に満ちた台湾文化の世界にみなさんを誘います。


台湾の博物館が制作した動画をみなさんに紹介してきた「おうちで楽しもう台湾の博物館」も、いよいよ最終回。第10回は国立台湾歴史博物館です。


周囲を海に囲まれ、東南アジアと北東アジアを繋ぐ海上交通の要衝に位置する台湾島には、様々な時代に、異なる場所からこの地にやってきた人々の無数の足跡が刻まれています。移り変わる時代の中で、ある人はここに留まり、ある人はまた別の場所へと去っていきましたが、同館の初代館長を務めた呉密察教授が動画の中で語っているように、台湾の歴史は「偉大なる誰かがつくったのではなく、名もなき人々にって切り拓かれてきた」のであり、その稀なる重層性は、現代を生きる私たちに様々な感慨をもたらします。


国立台湾歴史博物館は、2007年に台湾の古都・台南に開館しました。台南の古都たる所以は、オランダ東インド会社(1624~62年)、鄭氏一族(1662~83年)、清朝(1683~1895年)と、海を渡って台湾島に到来した統治主体が悉くこの地に拠点を築いたことによります。清朝統治期の末期に政治・経済の中心が台北に移った後も、台湾の主要都市であり続けた台南は、台湾の歴史の重層性が最も色濃く投影された街と言えるでしょう。


台湾を一つの舞台と見立て、そこで展開した歴史を精巧に作られたジオラマで物語として見せる常設展の展示は臨場感にあふれ、重層的であるがゆえに複雑な台湾の歴史を実感とともに理解することができます。修学旅行をはじめ、台湾を学ぶ旅の出発点として最適のスポットです。


国立台湾歴史博物館は、展示入れ替えのため、2019年11月から常設展の公開が休止されていましたが、2020年12月8日(火)にリニューアルした常設展の公開が始まります。同館に携わる人々がそれぞれの言葉で展示のコンセプトと魅力を語る本動画を見れば、実際に博物館を訪れた時により深い理解が得られることでしょう。

国立台湾歴史博物館(中国語・英語・日本語)

https://www.nmth.gov.tw/jp/


#台湾文化 #国立台湾歴史博物館 #台湾の歴史