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【講座】写真よ、語れ!(台湾と日本 時代と国を超えた民間写真史研究プロジェクト フォーラム1 )

【講座】写真よ、語れ!(台湾と日本 時代と国を超えた民間写真史研究プロジェクト フォーラム1 )

*定員に達したため、申込み受付を締め切りました。


近代以降、台湾と日本の間には、多くの写真家の往来がありました。双方で紡がれる"写真史"は資料や人など様々な面で絡み合い、一方だけでは完結し得ない関係性があります。
2019年、これまで台湾の写真家やコレクターと交流を重ねてきた港千尋が発起人となり、台湾の古写真を調査・研究するためのプラットフォームを立ち上げました。張世倫、陳佳琦ら台湾の研究者がプロジェクトメンバーに加わり、両国に散逸する資源や情報を共有し、台湾における写真史を学び合うことで、日本と台湾の研究者が共に写真を見て語り合うためのリテラシーを育むことを目的としています。またこれらの協働を通じて、台湾と日本の写真と記憶に関する、民間プラットフォームとアーカイブの可能性も探りたいと考えます。

このフォーラムでは、プロジェクトメンバーが集い、これまでの互いのリサーチについて報告するとともに、ゲストに野林厚志氏をお招きした公開講座を行い、このプロジェクトの可能性を考える場を作ります。

時間:11月14日(木)15:00-20:00
会場:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター(東京メトロ虎ノ門駅より徒歩1分)
定員:50 名程度(入場無料、予約優先。30分前開場、自由席)
*ご予約の方は本ページ下の「参加申込」をクリックしてください。必要事項を記入のうえ、申込みいただくと、予約確認メールが自動返信されます(迷惑メールに分類される場合があります。事前に設定をご確認ください)。記入項目のCAPTCHAは「音声再生」の左の横文字を枠にご記入ください。CAPTCHAのエラーと時間切れの場合になりましたら、リロードしてもう一度ご記入ください。
主催:NPO 法人Art Bridge Institute
共催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
助成:日本万国博覧会記念基金

◎お問い合わせ
art.bridge.institute@gmail.com

◎スケジュール
プロジェクトメンバーによる報告会
15:00-17:30
港千尋 写真よ、語れ!
張世倫 台湾「風景」の写真構造:日本植民地時代における写真史
陳佳琦 共有する映像記憶と失った写真館の記憶:台湾と遠藤家族

17:30〜18:30
休憩

講演会・対談
18:30-20:00「写真アーカイブスの可能性を探るー内田勣コレクションに刻まれた台湾の風景」1930年代から1940年にかけて台南一中で地理教師として勤務した内田勣(1906-1947)。国立民族学博物館には、彼が写した台湾風土の写真も多数アーカイブされている。国立台湾歴史博物館「南方共筆:継承される台南風土描写特別展」の報告をもとに、写真アーカイブの可能性をひもとく。

ゲスト講師:野林厚志氏
ホスト:港千尋

◎発表者・ゲスト 略歴
発表者

張世倫 (CHANG Shih-Lun)
1975年台北生まれ。評論家、写真史研究者。国立政治大学コミュニケーション学部新聞研究所修士、ゴールドスミス・カレッジ文化研究センター博士課程修了。台湾博物館「台湾写真史綱」研究計画(2015-2016)、「記録写真の「発明」及び変化」(台北市立美術館「なぜ写真は魅力的なのか?その嘘と真実、矛盾とその他」講座シリーズ)。学術論文〈台湾「風景」の写真構造:日本統治時代の写真の歷史研究〉《現代美術学報》33期(2017)などがある。

陳佳琦 (CHEN Chia-chi)
1975年台南生まれ。国立成功大学多元文化研究センター研究員。国立成功大学台湾文学博士(2004-2013)、国立台湾文学館助研究員(2003−2005)。これまでの主な発表に、台湾博物館「台湾写真史綱」研究計画(2015-2016)、 シンポジウム〈台湾写真史の限界と可能性〉(2017年国立台湾美術館「共再生の記憶:台湾の美術史の再構築アカデミックセミナー」に掲載)、学術論文〈写真アーカイブと画像の現代的な体験:1935年の台湾博覧会の写真展、実践、保存〉《現代美術學報》33期(2017)。著書に『台湾撮影家——黃伯驥』(2017)などがある。

港千尋(Chihiro Minato)
1960年神奈川県生まれ。写真家、映像人類学者。早稲田大学政治経済学部卒業。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授。近著に『風景論 変貌する地球と日本の記憶』(2018,中央公論新社)、『インフラグラム 映像文明の新世紀』(2019,講談社新書メチエ)などがある。

ゲスト
野林厚志(人類学者、国立民族学博物館教授)
専攻は人類学、民族考古学、物質文化論。主要な研究テーマは、台湾原住民族のエスニシティ、人間と動物との関係史、食の文明論。国内外の博物館における展示会も手がけており、国立台湾歴史博物館国際連携展示「南方共筆 継承される台南風土描写」(2018-2019)など。著書に『イノシシ狩猟の民族考古学 台湾原住民の生業文化』(2008,御茶の水書房) 、『肉食行為の研究』(2018,平凡社)などがある。

**天候、出演者の体調不良等でやむをえず内容は変更になる場合があります。