「TAIWAN NIGHT」レセプションに出席した文化部駐日台湾文化センター王淑芳センター長(前列左2)、駐大阪弁事処洪英傑処長(前列右1)、大阪アジアン映画祭執行委員長上倉庸敬(前列右2)、監督ら
3月1日から始まった第19回大阪アジアン映画祭、7日は大阪Art Beat Caféにて「TAIWAN NIGHT」が開かれ、台湾特集「台湾:電影ルネッサンス2024」に入選した《トラブル・ガール》の靳家驊監督、《春行》の王品文監督・彭紫惠監督、《サリー》の練建宏監督、《馬語》の藍憶慈監督、《ちょっとだけ逃げてもいい?》の吳季恩監督らが来日し、コロナ禍後初の開催となった「TAIWAN NIGHT」に華を添えた。
駐日台湾文化センターと大阪アジアン映画祭が共催した「TAIWAN NIGHT」では《トラブル•ガール》の上映会も行われ、300名を超える観客が集まった。東京から足を運んだという映画ファンもいる熱意に支えられ、入場券は入手困難となった。上映後の座談会では、靳家驊監督が映画制作の経験について語る姿や、日本の映画ファンと鑑賞後の感想を話し合う温かい一幕があった。
「TAIWAN NIGHT」《トラブル•ガール》の上映会後、座談会で日本のファンと交流する練建宏監督
駐大阪弁事処処長の洪英傑は「TAIWAN NIGHT」レセプションの挨拶で、日本の映画ファンが台湾映画を通じて台湾人の情熱を感じ、台湾をより理解することを期待していると語った。
駐日台湾文化センターの王淑芳センター長は、台湾は自由や民主主義、多様な文化といった特質を有しているからこそ多くの素晴らしい映画を生み出していると紹介。今回の特集企画は台湾文化センターと大阪アジアン映画祭が協力し、7本の台湾映画が出品された。特集企画によって台湾映画の日本での公開を促し、今回の参加作品が好成績を挙げられるよう期待を寄せた。
本回の台湾特集には、魏徳聖監督の《BIG》や、楊德昌が初めて脚本と特別出演に参加した《1905年の冬<デジタルリマスター版>》も出品しており、3月4日に行われた上映後の座談会には魏徳聖監督と子役の鄭又菲が参加し、多くの日本の映画ファンが駆けつけた。
大阪アジアン映画祭の「TAIWAN NIGHT」に出席し、日本の映画ファンと交流する監督ら
大阪アジアン映画祭は今年で第19回目を迎え、24か国・地域から合計63本の作品が出展され、アジア地域で映画の版権販売を促進する重要な映画祭となっている。台湾文化センターと大阪アジアン映画祭は《上から見る台湾》、《KANO》、《セデック・バレ》、《緑の牢獄》など多くの台湾映画の商業公開を促成し、これまでに20本以上の配給権が購入され、日本で上映または配信された。大阪アジアン映画祭にはアカデミー賞の先行指標と称されるゴールデングローブ賞の関係者も視察に訪れている。