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【講座】台湾カルチャーミーティング2019年第5回目イベント(兼台湾文学フェスタ)~台湾人作家たちが見た日本

【講座】台湾カルチャーミーティング2019年第5回目イベント(兼台湾文学フェスタ)~台湾人作家たちが見た日本

昨年日本で出版され、話題を集めたアンソロジー『我的日本――台湾作家が旅した日本』(呉佩珍編訳、白水紀子編訳、山口守編訳、白水社)。台湾で活躍している作家18人が日本へ旅した体験を綴った、日本語版オリジナル紀行文集です。『鬼殺し』の甘耀明、『歩道橋の魔術師』『自転車泥棒』の呉明益、『ここにいる』の王聡威ら、著書が日本ですでに翻訳刊行されている作家も多く含まれており、読者から予想を超えた反響が広がりました。

台湾の人々は日本のことをよく知っています。なんといっても、人口2300万人の台湾から、2018年は475万人が日本を訪れているのです。およそ5人に1人が訪日している計算です。彼らの旅行記はブログなども含めると無数にありますが、この本で語られる日本は、いずれも独特でユニークな捉え方をしたものであり、一流の作家たちの筆致が、私たち日本人の知らない日本を見せてくれます。

台湾のエッセイストの第一人者として文壇を牽引し 、本書の掉尾を飾る舒國治さんと、幼少期を台湾で過ごし、日台双方に関するエッセイを日台で刊行している作家・女優の一青妙さんをお招きして、日本への旅の魅力や日本文化、台湾との習慣の違いなどを存分に語っていただきます。

日時:10月30日(水)18:30~20:30
会場:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター(東京メトロ虎ノ門駅より徒歩1分)
定員:80名(入場無料、予約制。30分前開場、自由席)
ゲスト:舒國治(作家)、一青妙(エッセイスト)
司会:野嶋剛(ジャーナリスト)

ご予約の方は本ページ下の「参加申込」をクリックしてください。必要事項を記入のうえ、申込みいただくと、予約確認メールが自動返信されます(迷惑メールに分類される場合があります。事前に設定をご確認ください)。記入項目のCAPTCHAは「音声再生」の左の横文字を枠にご記入ください。CAPTCHAのエラーと時間切れの場合になりましたら、リロードしてもう一度ご記入ください。

◯ゲストプロフィール
舒國治(じょ・こくじ/シュー・グオジー)エッセイスト・随筆家。1952年台湾台北生まれ。世界新聞専科学校(現在、世新大学)映画制作科卒業。映画関連の仕事に従事した後、文学創作に注力。70年代末に短編小説で『村人遇難記』で時報文学賞を受賞し、作家として脚光を浴びる。83年から90年までアメリカに滞在。台湾帰国後、旅行の紀行文を多数執筆。台湾における紀行文学の礎を確立した作家として評価される。著書『門外漢的京都』『流浪集』『台北小吃札記』『台湾小吃行脚』など多数。『水城台北』は「昔の台北を描いた著作の中で最も優れているもの」との評価を受けている。

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一青妙(ひとと・たえ)

日本人の父と台湾人の母の間に生まれる。台湾で幼少期を過ごした。女優、歯科医に加え、近年は、台湾有数の名家・顔家の出身である父親をめぐる日台家族史や台湾に関する多数のエッセイを日台両方で刊行している。『私の箱子(シャンズ)』『ママ、ごはんまだ?』を原作にした映画や演劇も製作され、自身も女優として出演している。

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野嶋剛(のじま・つよし)1968年生まれ。ジャーナリスト。大東文化大学社会学部特任教授。朝日新聞台北支局長などを経て、2016年からフリーに。『ふたつの故宮博物院』『ラストバタリオン・蒋介石と日本軍人たち』『台湾とは何か』『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』など多数。

<作品紹介>
『我的日本』(白水社)作品紹介:甘耀明、呉明益、王聡威ら気鋭の台湾作家18名は日本に何を見たのか。日本と歴史的に深くつながり、親日でも知られる台湾。日本が好きで何度も訪れている台湾作家も多い。台湾作家たちは、日本のどんなところを訪れ、何を思うのか?現在活躍している1952年~88年生まれの台湾作家(小説家、ノンフィクション作家、劇作家、詩人など)18名による日本紀行のオリジナルアンソロジーで、文学、震災、観光、祭り、歴史、戦争など多様な面から、台湾人作家の目に映った日本を描き出す異例の一作。