今回は日本でリンウェイの最初の個展である。彼女の作品は院体画(中国宮廷画家の画風)の精神を伝承しながら日本文化と自然環境の影響を受ける。日本で生活してから、着物と四季の美しさに驚嘆する。特に日本に来て初めて近代日本を代表する三大美人画家である上村松園、鏑木清方、伊東深水のオリジナルと対面し、その華やかで上品な着物姿が印象に残り、その後の創作の糧となる。彼女の作品の中には、濃厚な東洋の神秘が漂い、金箔の輝きは永遠であり人を惹きつける。
21世紀の芸術創作者として、リンウェイは2010年日本に移住して創作しながら、2014 年からは博士号を取得中である。目標は目に映る現代を画筆で記録し、文化で世界の架け橋となる事である。今回銀座での個展では、工筆画と日本画など東洋と西洋、古典と現代を融合した美人画のほか花鳥画など20数点を展示。