● 日時:2015年10月9~11日(入場無料)
● 会場:遊学館(山形県生涯学習センター 〒990-0041 山形市緑町1丁目2-36)
● 主催:山形大学人文学部附属映像文化研究所、台湾文化部
● 共催:公益財団法人りそなアジア・オセアニア財団、山形国際ドキュメンタリー映画祭、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
● 内容紹介:
山形大学の映像文化研究所と台湾文化部の主催で、1990年代以降の台湾ドキュメンタリーの興隆と広がりを特集する。社会の変動を映し出す鏡としてのドキュメンタリー11作品。政治に翻弄される人々の生身(国民党の老兵、大地震の被災者、WTO加盟で苦しむ農民)を記録し、マイノリティのアイデンティティを肯定する自己表現のツールでもある。LGBTや先住民が自らの表現を獲得していった運動と作品について、監督を招いて話を聞く。金馬奨50周年記念作品『あの頃、この時』では、映画史から台湾社会の歩みを見つめる。最終日は気鋭の研究者たちによる講演とシンポジウムで締めくくる。
このほか、山形映画祭第1回目からのプログラム。世界中から長編を対象に募集し、応募された1,196本から厳選の「インターナショナルコンペティション」に、李念修(リ・ニェンシウ)監督のによる『河北台北』が選ばれました。( 詳しくは http://www.yidff.jp/2015/ic/15ic04.html )
特集「アジア千波万波」では、莎韻西孟(サーユン・シモン)監督による台湾タイヤル族の穀物(テラキス)を作るおばあさんの生活を描いたドキュメンタリー『テラキスの帰郷』が上映されます(紹介: http://www.yidff.jp/2015/nac/15nac11.html 上映日10/9・10)。
● プログラム:
10月9日(金)
1 【金馬奨と映画史から見る戦後台湾】
12:15~ 開会挨拶+「あの頃、この時」(監督:楊力州/2014/113分/日本初上映)
14:15~監督トーク:楊力州(聞き手:葉月瑜/30分)
2 【若者たちの自分探し】
14:55~ 「雑菜記」(監督:許慧如/2003/43分/YIDFF2003アジア千波万波・奨励賞)
「25歳、小学二年生」
(監督:李家驊2003/60分/YIDFF2005アジア千波万波・特別賞)
3 【障害と共存する】
16:50~ 「築巣人A Rolling Stone」
(監督:沈尚可/2013/54分/2013台北映画祭グランプリ百万首奨)
4 【女性・ジェンダー・セクシュアリティ】
18:10~ 「コーナーズ」(監督:周美玲・劉芸后2001/66分/日本初上映)
19:30~監督トーク:周美玲×劉芸后(聞き手:藤岡朝子/60分)
10月10日(土)
5 【震災のあとは】
10:00~「三叉坑」(監督:陳亮丰/2005/144分)
6 【庶民と台湾の地】
13:20~ 「無米楽」(監督:顔蘭権・荘益増/2005/108分/2005台北映画祭グランプリ百万首奨)
7 【楽しき老年時代】
15:30~ 「青春ララ隊」(監督:楊力州/2011/104分/YIDFF2011上映)
8 【先住民映像作家:マーヤウ・ビーホウ】
17:35~ 「これぞ人生、これぞアミ族」(監督:マーヤウ・ビーホウ1998/28分/日本初上映)
「酒祭の男たち」(2009/70分/日本初上映)
19:30~ 監督トーク:マーヤウ・ビーホウ(聞き手:藤岡朝子/60分)
10月11日(日)
9 【異郷/故郷】
10:30~ 「陳才根と隣人たち」(監督:呉乙峰/1996/90分/YIDFF97上映)
10 【講演&シンポジウム:ドキュメンタリーに見る現代台湾の光と影】
13:00~17:00
■ 李道明(台北芸術大学)「21世紀台湾ドキュメンタリーの趨勢と展望」
■ 三澤真美恵(日本大学)「台湾ドキュメンタリーと移行期正義」
■ 陳儒修(政治大学)「記録映像と原住民伝統」
■ 陳斌全(朝陽科技大学)「1990年代以降の台湾ドキュメンタリーの特徴」
▣ ラウンドテーブル: 葉月瑜(香港浸会大学)、マーヤウ・ビーホウ、周美玲、劉芸后、楊力州、
※ すべての映画に日本語字幕が入ります。また監督トークと講演、シンポジウムは日本語通訳がつきます
※ プログラムは変更する場合があります。最新情報は下記の公式ウェブ(www.facebook.com/taiwandocumentary)でご確認ください。
※ お問い合わせ先:山形大学人文学部附属映像文化研究所「2015台湾ドキュメンタリー特集」運営委員会(電話:023-628-4203/メール:yu.tw.film@gmail.com)