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謝長廷・駐日代表が国家鉄道博物館準備処(台湾)と鉄道博物館(日本)の交流協力協定書調印式に立ち会い

写真右より、謝長廷・駐日代表、鄭銘彰・国家鉄道博物館準備処主任、大場喜幸・鉄道博物館館長、清野智・東日本鉄道文化財団会長

 台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は7月19日、埼玉県さいたま市の鉄道博物館で開催された国家鉄道博物館準備処(台湾)と鉄道博物館(日本)の交流協力協定書調印式に立ち会った。このなかで、謝・駐日代表は、「今回の台日の鉄道博物館の交流協力協定調印は、近年における台日鉄道交流の大きな成果といえ、これは台日文化交流の新たな1ページを開くものである」と強調した。

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協定書にサインする鄭銘彰・国家鉄道博物館準備処主任(右)と大場喜幸・鉄道博物館館長(左)

 調印式では、国家鉄道博物館準備処の鄭銘彰主任と鉄道博物館の大場喜幸館長が交流協力協定書に署名した。鄭・準備処主任は、「日本の鉄道博物館には長年にわたる運営の歴史と収蔵物があり、今後、日本の鉄道博物館の車両展示、メンテナンス、展示企画などの面について豊富な経験から学びたい。また、デジタルアーカイブや研究の協力についても、台日の両館が持つの資源を互いに補完していきたい」と述べた。

 また、大場館長は、台湾の国家鉄道博物館準備処と相互訪問や展示協力の計画についてすでに話し合いを始めており、今後より緊密な交流を通して台湾の国家鉄道博物館開館に向けて引き続き協力していきたいとの認識を示した。調印式に立ち会った清野智・東日本鉄道文化財団会長は、国家鉄道博物館の2026年の正式オープンに向けて台日鉄道文化交流がますます活発になることを期待した。

 台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは、台日台湾鉄道文化交流を推進しており、2020年には国家鉄道博物館準備処との共催で台湾鉄道写真展を開催し、日本の鉄道ファンからも大きな反響があった。今後も国家鉄道博物館準備処とともに、今回締結された交流協力協定を基礎に、日本に向けても台湾の鉄道文化を紹介していく。


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調印式に出席した国家鉄道博物館準備処と鉄道博物館の関係者ら

 国家鉄道博物館となる旧台北機廠(鉄道工場)跡地は、日本時代の1935年に開設された鉄道部台北工場が前身で、交通部台湾鉄路管理局(台鉄)の鉄道工場として2012年まで使用された。工場の建築物や機械設備などが保存されており、2017年にはJR東日本から583系寝台電車が寄贈された。国家鉄道博物館では今年9月下旬より一部官舎が公開され、2024年10月に第一期部分の先行公開が予定されている。


《2023年7月20日》