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【TAIWAN BOOKSTAR】フォルモサに咲く花 傀儡花

     耀昌 Chen Yao-chang          
下村作次郎
20199月   東方書店

  陳耀昌(チェン・ヤオチャン)は台湾で初めて骨髄移植を成功させた医師で、血液疾患と遺伝学の専門家でもあり、素晴らしい学術成果を上げている。同時に彼は歴史と文学にも強い興味を抱き、歴史家が賞賛する程の台湾史の長編小説を上梓している。『フォルモサに咲く花』は2016年に台湾文学奨金典賞を受賞。本書の舞台となったのは1867年に起きた海難事故で、この時台湾南部に上陸したアメリカ人船長が先住民(台湾原住民族)に侵略者だと誤解され殺害された。この事件は台湾、米国、清国の間で国際紛争を引き起こし、最終的に台湾南部の先住民は米国と台湾史上初の国際条約に署名することとなり、これによって台湾の運命が変わることとなる。 

本作は台湾の公共テレビ(公共電視)でドラマ化され、台湾初の歴
史大河ドラマ『斯卡羅(スカロ)』として2021年に放送された。150以上前のほとんど知られていない、しかし重要な歴史的事件を再現したこのドラマを通して、多元文化、多民族の「フォルモサ」(台湾)についてより深く知ることができる。