台湾作家の日本市場進出を後押しし、台湾文学界が誇る名作の数々を日本の読者にお届けするために、台北駐日経済文化代表処 台湾文化センターは今年誠品生活日本橋と【台湾Culture Meeting】を共催します。
誠品生活日本橋では、年間を通じて台湾の代表的な作家をを特集し、中文書と翻訳書籍を集めたコーナーを常設しています。現在取り上げているのが、蔡素芬(さい・そふん)氏。現代台湾文学を代表する書き手であり、教育者として後進の育成にも力を注ぐ人物です。今回は、この蔡氏と、現在の日本を代表する作家のひとりである角田光代(かくた・みつよ)氏をお迎えし、お話をうかがいます。テーマは「この時代に『小説を書く』ということ」。世界的なコロナの蔓延、台湾においても日本においても、政治や社会をめぐるさまざまな課題が噴出し続ける今、お二人はどのようなことを考え、語り合うのでしょうか。皆様のご参加をお待ちしております。
■イベント情報
日時:2021年8月20日(金)19:30~21:00 (終了時間は変更の可能性あり)
場所:オンライン(Zoomウェビナー)
定員:オンライン450名
参加費:無料
※社会情勢によりイベントを延期・内容変更・中止する場合がございますので、あらかじめご了承下さい。。
。’
詳細と申し込みは→
【会場観覧】
https://peatix.com/event/2191270/view?k=a22508a4bda6c3cf99c7fa0200e1a3f049cb8411&fbclid=IwAR2bUGYhoymWpiJtptUWmQw6eVh_5AczS0z4MaeV3HP8LlZTEyTYI914BQg
【オンライン】
https://seihin0820jpntwnexch.peatix.com/view
■登壇者プロフィール
蔡 素芬(さい・そふん)
撮影:張嘉輝
1963年生まれ、台湾・淡江大学中国語文学学科卒業の後、アメリカ・テキサス大学サンアントニオ校大学院へ留学。高校の頃より小説を書き始め、若くして数々の文学賞を受賞する。1993年、『明月』で、聯合報長編小説賞を受賞。同作は、後に台湾の公共テレビ(公電視)でドラマ化される。1998年、『オリーブの樹』で中興文芸賞を受賞。2014年、三作目の『おしゃべりな星たち(仮題)』を刊行。その他、長編小説の『姉妹書(仮題)』、『キャンドルの饗宴(仮題)』、短編小説集の『台北駅(仮題)』、『海辺(仮題)』、『花の涙をあしらった象(仮題)』など。『キャンドルの饗宴』は、週刊アジアが選ぶ十大華語小説ならびに台湾出版界の最高栄誉「金鼎獎」に輝く。2021年、実に5年ぶりとなる長編作品『藍い家(仮題)』を新たに発表。小説の創作活動にとどまらず、台湾国内において発行部数一位を誇る「自由時報」文芸部門の主任、林栄三文化公益基金会執行長を務める。台湾師範大学でも文芸創作の授業を受け持っている。
角田 光代(かくた みつよ)
撮影:垂見健吾
1967(昭和42)年神奈川県生れ。魚座。早稲田大学第一文学部卒業。1990(平成2)年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、2005年『対岸の彼女』で直木賞、2006年「ロック母」で川端康成文学賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞を受賞。著書に『キッドナップ・ツアー』『愛がなんだ』『さがしもの』『くまちゃん』『空の拳』『平凡』『笹の舟で海をわたる』『坂の途中の家』など多数。2020年には近年現代語訳に取り組んでいた『源氏物語』全三巻が河出書房新社より刊行された。