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「おうちで楽しもう台湾の博物館」第7回 二二八国家紀念館

SNET台湾と台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの共同企画「おうちで楽しもう台湾の博物館」では、コロナ禍による台湾ロスにお嘆きのみなさまに、台湾を代表する10の博物館が制作した魅力的な動画に解説と日本語字幕をつけて配信します。10の博物館が描き出す台湾像はそれぞれの彩りで、多様性に満ちた台湾文化の世界にみなさんを誘います。


「おうちで楽しもう台湾の博物館」第7回は二二八国家紀念館です。二二八国家紀念館は、政府が財団法人二二八事件紀念基金会に委託し、2011年に開館した二二八事件の名誉回復運動の新たな里程標(メルクマール)です。


1980年代から90年代にわたる民主化運動によって、台湾は民主的で自由な社会に生まれ変わりました(下記「国立中正紀念堂」参照)。その過程で重視され、また今日も「移行期正義」の言葉の下で追求されているのは、かつて国家権力の濫用によって人々の人権が侵害された事実を正視し、それによって失われた人々の名誉を回復することです。


近年の台湾では、1950年代以降の白色テロによる人権の抑圧の過去からの再生が進んでいます(下記「国家人権博物館」参照)。その白色テロに先がけて1947年に発生し、数十年にわたりその名を口にすることさえタブーとされた二二八事件もまた、1987年の戒厳令解除以降、犠牲者の名誉回復が進められてきました。国家による事件の調査、国家元首の公式謝罪を経て、事件の発生した2月28日は、現在「和平紀念日」に定められています。

【あわせてご覧ください】

第3回 国家人権博物館

https://youtu.be/J3fhr79PAQI

第4回 国立中正紀念堂

https://youtu.be/oTXk-sx_1BU


二二八国家紀念館(中国語・英語・日本語)

https://www.228.org.tw/index.php

台北二二八紀念館(中国語)

https://228memorialmuseum.gov.taipei/

※動画の解説部分で紹介している台北市にあるもう一つの二二八事件の記念館で、台北市政府が運営しています。1997年開館。

#台湾文化 #二二八国家紀念館 #228事件