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【アート】台日工芸展が六本木で開幕 台日工芸作品の魅力を発信

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターと国立台湾工芸研究発展センターが共催する「ハイブリッド・クラフト展-クラフトの新たな未来」が今日(10/11)、東京・六本木にあるAXIS Galleryで正式開幕した。当会場と台北当代工芸設計分館がオンラインで繋がり、新しいスタイルの開幕式が開催され、台日のクラフト交流が時空を超え、新型コロナウイルス感染状況による制限をも打ち破り、協力のパワーが拡大したことを示すものとなった。

駐日本台灣文化中心主任王淑芳(左)與日本慶應大學教授田中浩也(右)共同敲入楔釘榫,宣告台日工藝交流零時差.JPG

同展は新型コロナウイルスの影響で、台湾のアーティストが来日できないことから、今回は作品展示とオンライン講座の形式を組合せている。9月17日に台湾文化センターで予告展をスタートし、今日(10/11)は台日両会場をオンラインで繋ぎ、王淑芳・台湾文化センター長と許耿修・工芸センター長が日本と台湾で同時に、伝統工芸技法の楔を打つパフォーマンスで、同展の開幕を宣言した。これは、タイムラグのない台日の工芸交流と新型コロナウイルス撃退への協力を象徴するものとなった。開幕式の後、自身も作品を出展している益山詠夢・慶応大学講師がオンライン講座を行い、台湾の会場の出席者たちも台日クラフトの魅力を身近に感じ取ることができた。

台日會場即時連線共同於線上進行開幕實況(螢幕上為工藝中心主任許耿修於台灣會場致詞畫面).JPG

台湾文化センターは2017年より、工芸センターとコラボレーションを行っており、日本で積極的に台湾クラフトのソフトパワーをPRしている。今回の展示期間は10月10日~10月14日、台湾の細木工芸および漆芸作品を展示しているほか、益山詠夢・慶応大学講師および土岐謙次・宮城大学教授の作品27点も同時展示しており、様々な特色が見られる。台湾の工芸家は、伝統と斬新的な技法を巧みに取り入れ、実用性と美的価値を兼ね備えた優れた作品を創り出している。日本側はデジタル製造、3Dプリント、構造乾漆などの製作技術により、実験的な作品を打ち出している。今回のクラフト展を通して、台日の産官学のリソースがまとまり、双方の研究・開発分野のデザインと創作交流を共同で行い、台湾のクラフト産業が地元の芸術文化ネットワークのブランド価値と発展の潜在力の開拓・展開を促すことができるよう願っている。

日本慶應大學益山詠夢講師展出運用3D列印技術製成的椅子.JPG

【ハイブリッド・クラフト展-クラフトの新たな未来】
会期:2020年10月10日~10月14日 11:00-17:00
会場:AXIS Gallery
(東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 4F)
展覧会の詳細:https://www.axisinc.co.jp/building/eventdetail/859