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【新刊】「台湾現代文学・映画史年表」(晃洋書房)

 2011311日、あなたは、どこでなにをしていましたか。こんな問いかけに日本人は、「あの時はね……」と即座に反応するはずです。


 この年表は、学術書です。でも文学や映画がその時代や社会を映し出しているものならば、人それぞれが懐かしく思い出すことは多いはずです。例えば、鄧麗君(テレサ・テン)が亡くなったときのことを覚えていますか。19955月のことでした。この年の9月に作家張愛玲も亡くなっているのです。


 台湾の文化を代表するかどうかは知りませんが、ビンロウを道端で売っているセクシーなお姉さんたちが出現したのは、1985年のこと。


 では台湾の味(私の好みですが)の黒松沙士(サイダー)が販売されたのはいつか。


 台北市老松国民小学校が95クラス、生徒数5000人だったのはいつのことか。


 


 思い出はさまざまです。人生体験が違いますから。


 


 この書物から子供の頃、青春の一頁を思い出してみてください。そして当時の映画をDVDでみてください。そうです、あんな時代があったのです。中島みゆきの歌「時代」が聞こえてきますから。


 


著者紹介


小山三郎(杏林大学教授)、山下紘嗣(慶應義塾大学非常勤講師)、山下未奈(慶應義塾大学文学研究科修了)の三人が執筆しています。自分の人生を振り返ったものが一人、これからの将来を見つめているものが二人。そのまなざしが交差したところに本書が生まれました。


なおこの本は、『台湾映画-台湾の社会を知る窓口』『新編台湾映画-社会の変貌を告げる(台湾ニューシネマからの』30年』に続いて刊行しました。