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【映画】新年台湾映画祭:台湾金馬奨新人監督賞、釜山国際映画祭観客賞受賞作「光にふれる」(逆光飛翔)

●上映作:


「光にふれる」(逆光飛翔) 


●日時:


   2016年1月15日(金曜日)16時開演 (15時半開場)


 (入場無料、予約必要、日本語字幕あり)


◇予約申込み先:


MAIL: moctokyo@gmail.com    電話: 03-6206-6180


イベント名、参加者全員の氏名、代表者の連絡先(携帯電話番号かメールアドレス)をお知らせください。(電話受け付けは平日10時-17時になります。メールの方は予約完了の返信メールをお送りします。それが届かない場合は、お手数ですがもう一度ご連絡をお願いいたします。)


自由席です。開演時間までに入場いただけない場合、見やすい席を確保できない場合があります。


●会場:


台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター


(東京都港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2階)  



2013年アカデミー賞R 外国語映画賞 台湾代表 


2012年台北映画祭 観客賞受賞 


2012年釜山国際映画祭 観客賞受賞 


2013年ウーディネ・ファーイースト映画祭Black Mulberry観客賞受賞 


2012年台湾金馬奨 国際批評家連盟賞受賞 


2012年台湾金馬奨 新人監督賞受賞 


2012年台湾金馬奨 最優秀台湾映画人賞受賞 


2012年台湾金馬奨 最優秀主演女優賞ノミネート 


2012年台北映画祭 最優秀主演女優賞受賞 


2012年台北映画祭 作品賞ノミネート 


2012年東京国際映画祭 アジアの風部門出品作品 


2012年ドバイ国際映画祭 コンペティション部門正式出品作品 


2013年ベルリン国際映画祭 ジェネレーションPLUS正式出品作品 


2013年ズリーン国際映画祭 コンペティション部門正式出品作品 


2013年アジア・フィルム・アワード 新人賞ノミネート 


2013年金鵜奨 助演女優賞ノミネート 


2013年中国映画メディア大賞 最優秀助演女優賞受賞 


2013年中国映画メディア大賞 審査委員賞受賞 


2013年中国映画メディア大賞 作品賞、新人賞、新人監督賞ノミネート 


 


Director’s Comment


 ホアン・ユィシアンのピアノ演奏を初めて見た時、彼の満面の笑みが印象に残った。


あれは2005年の夏だった。


その後、彼と友達付き合いするうちに、目の不自由な人たちの知られざる世界に対する好奇心が膨らんでいったんだ。


もし映画で新たな世界を作り出せるとしたら、そこではぜひホアンに自分の姿を見てほしいと願うし、


世界との隔たりが狭まるはず。


もし映画に夢を実現させる力があるなら、私たち全員が、


遠い昔に聞こえなくなった内なる声に耳をすませ、


自分にしか奏でられない音楽を演奏することができたら、と思う。


監督:チャン・ロンジー



INTRODUCTION


ウォン・カーウァイ製作総指揮


世界中映画祭大喝采!!観客のに包まれ“観客賞”受賞!


 


光を知らない天才ピアニスト


母親の深い愛、垣根のない仲間との友情、ダンサーを夢見る少女との心の交流が、彼の人生に眩い光をもたらす 


 


生まれつき目が不自由なユィシアンは、たぐい稀なピアノの才能を持ちながらも、幼い頃にコンクールで起きた事件がトラウマとなり、表舞台に立つことができなくなっていた。ピアニストを夢見るも、叶える術を知らないユィシアン。そんな彼をいつも近くで見守ってきた母は、心配な気持ちを抑え、彼が将来音楽を仕事にして自立できるようにと、台北の音楽大学に通わせることにする。家族と離れた都会での暮らしや、健常者であるクラスメイトとの間にはだかる壁は、彼に大きな戸惑いを感じさせ、不安な毎日が過ぎていく。ところがそんな彼の生活は、ダンサーを夢見る少女、彼の音楽と人柄に惹かれて集まった仲間との出会いによって光に満ち溢れた世界へと変わってゆく―


厳しい現実の中でも夢を追い続ける彼女にもらった勇気と、垣根のない仲間たちの友情に支えられ、


ユィシアンは、夢に向かって飛翔していく―


 


大喝采のラストに、心が踊り、やさしい涙と笑顔が溢れる


瑞々しい映像と美しいピアノの旋律で綴られる、1人の天才ピアニストの実話に基づく感動作


監督のチャン・ロンジーが、台北映画祭最優秀短編賞を受賞した『ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル(天黒)』(08)。


視覚障害をもつピアニストの青年の半生を描いたこの短編に心を打たれたウォン・カーウァイが、長編として映画化することを決め、『光にふれる』が誕生した。本作は、実際にプロのピアニストとして活躍しているホアン・ユィシアンの実話を基に描かれ、ユィシアン自身が主人公を演じている。


トラウマを抱えたピアニストが、たくさんの愛に包まれ、逆境を乗り越え夢へと飛翔する姿は、多くの観客の笑顔と感動を呼び起こし、本国で驚異的なヒットを記録。その感動は世界へと伝播し各国の映画祭でも次々と”観客賞“を受賞。ユィシアンの奏でる柔らかくあたたかい音色が、観る者の心をやさしく包みこみ、ピュアで美しいピアノの旋律が心の琴線をふるわせる―




STORY


生まれつき目が見えないユィシアン(ホアン・ユィシアン)は、台中の田舎で花農家を営む両親の元、年の離れた妹と暮らしている。大学へ進学し、寮での一人暮らしが決まったユィシアンは母(リー・リエ)の運転する軽トラックで台北へと向かう。


 


ある日ホームルームで日直の仕事としてユィシアンの移動を手伝うことが決まる。迷惑そうなクラスメートたち。しかも日直の当番はユィシアンを案内している途中で、彼を置き去りにしてしまう。その夜、母に頼み込み、演奏室までの道のりを懸命に覚えたユィシアンが部屋に戻ると、そこには見知らぬ男がいた。翌朝目覚めたユィシアンにチンと名乗った男は、スーパーミュージック(通称SM)という名のサークルを作ることを宣言する。


 


担任が育児休暇に入り、補助教員のワンが代わりにやってくる。挨拶するなりペーパーを配り、小テストを行うワン。何もできずに佇むユィシアンは、テスト終了後、ピアノの前に呼び出され実技を受ける。その出来栄えに満足したワンは次週の課題であるバッハの演奏をユィシアンに命じる。その姿を誇らしげに見ていた母は、チンに後を頼むと、後ろ髪を引かれながら台中へと帰っていく。


 


大学構内でSM部の勧誘をするチンとユィシアン。雑談中にチンから好きな女性のタイプを聞かれたユィシアンは「優しい人がいい。ポイントは声がきれいなこと」と答える。通りすがりの女性たちの声に耳をすませる2人。そこへアルバイトでドリンクを配達中のシャオジエ(サンドリーナ・ピンナ)がやってくる。シャオジエの声を褒めるユィシアンにチンは綺麗だけどブスっとした顔だと教える。


 


ある日交通量の多い交差点で中央分離帯にぶつかり右往左往しているユィシアンを見つけたシャオジエは彼を小学校まで送っていく。自身と同じ視覚障害者の子供たちに音楽レッスンをするユィシアンに心を開くシャオジエ。「車が多いと怖くない?」と尋ねるシャオジエに「それでも自分を試したい」と答えるユィシアン。彼に「実現できない夢とかある?」と聞かれたシャオジエは正直に「ダンスがしたい」と答える。ダンスはどんなもの? というユィシアンに「踊っている時だけは生きている実感がある」と答えるシャオジエ。ユィシアンは「そう思うのならやってみなくちゃね。でないと自分の実力がわからないよ」と返す。


 


母の反対でダンスのレッスンが受けられないこと。ダンスの上手い恋人へのコンプレックス……。さまざまな理由でダンスから逃げていたシャオジエはユィシアンの言葉に促され、ダンスカンパニーの体験レッスンに参加。そこで国際オーディションのチラシをもらう。




一方、クラスメートから音楽コンクールへの参加を拒絶されたユィシアン。ワンはなんとか彼を参加させようと説得するが、ユィシアンは頑なに断る。イライラしながら校内を歩くユィシアン。幼いころコンクールで賞を獲った時に言われた「目が見えないから1位に……」という言葉が頭にこびりついて離れない。配達で偶然通りかかったシャオジエはそんな彼の様子を案じる。


 


夜の講堂へと忍び込んだ2人は、ホコリだらけのピアノを引きずり出し、演奏をはじめる。もしも目が見えるようになったらカフェの窓辺でお茶をしたいと語るユィシアン。彼からやりたいことをやっている? と聞かれたシャオジエは、国際オーディションを受けることを告げる。ユィシアンにダンスについて質問されたシャオジエは、彼に踊りを教える。


 


列車でユィシアンの故郷へと帰る2人。家までの道すがら、シャオジエは目を瞑り、ユィシアンの案内で町を歩く。翌日、バイクで砂浜へとでかける2人。「私はどんな女の子?」とシャオジエに聞かれたユィシアンは「わからない」と正直に答える。自分の顔を知ってもらいたいと、ユィシアンの手を取り自分の顔にあてるシャオジエ。砂浜で陽光を浴びながらシャオジエのダンスをイメージするユィシアン。指は自然と音楽を奏でている。


 


台北に戻り、完成した曲を部室で弾くユィシアン。いつも文句を言う他のクラブの面々も大人しく演奏を聞いている。SM部の仲間から本当に音楽科のコンクールに参加しなくてもいいのかと問われたユィシアンは、「いいんだ」と答える。


 


夜更けにシャオジエが置いていったカセットレターを聞くユィシアン。そこには「出会うことすべては妨げではなく前に進む決意を促すのだと、あなたがいたから信じられた。ありがとう、お陰で気づいた。夢を捨てきれないのなら、人に認められるように頑張るべきだと」という言葉が入っていた。


 


期末公演の日。ところがSM部の番になってもユィシアンたちは出てこない。心配したユィシアンの母がチンの携帯に電話をすると、音楽科のコンクール会場へと向かうように言われる。なんとかコンクールの舞台にあがったものの、緊張でガチガチのSM部。同じ頃、1人海外へと旅立ったシャオジエも、緊張の面持ちでオーディション本番へと挑む。トラウマだったコンクールで楽しそうに演奏を始めるユィシアン。会場のテンションも盛り上がる中、突如会場の照明が落ちる―。


 


PRODUCTION NOTE


 ウォン・カーウァイに発掘され、企画が始まる


『光にふれる』を監督したチャン・ロンジーの短編『ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル(天黒)』は、台北映画祭で最優秀短編賞を受賞。ウォン・カーウァイは、そこでチャンの才能に目を留め、ウォンの製作会社のジェット・トーン・フィルムズが、今回の作品の企画を進めた。ウォンによると、台湾にはまだまだ有能な映画製作者が埋もれているとして、彼は台湾映画界の進展を注視しながら、才能あふれる若手監督への支援を惜しまないという。ウォンは4年前、『ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル(天黒)』を観た時、その個性的なビジュアルスタイルに深く感銘を受け、チャン監督と協力してこの作品をさらに深め長編として映画化することを決めた。チャン監督とウォン・カーウァイの初コラボレーションにより、『光にふれる』が誕生した。


 ホアン・ユィシアンのピアノを聴いた者は誰しも深い感銘を受ける


『光にふれる』は、ホアン・ユィシアンの半生を描いた作品。ホアンは台湾の田舎町で生まれ育ち、生まれつき目が不自由だが、早くから類まれな音楽の才能を見せた。視覚障害のある学生として初めて、国立台湾芸術大学ピアノ科で学士を取得した。やさしい心の持ち主として、彼は広く知られており、またその繊細さゆえ、周囲の人々の心に隠された感情が“見える”という。彼は闇の中で常に耳をすましており、どんなにささいな動きであろうともすべてを吸収する。彼の音楽を見た者、聴いた者は誰しも、深い感銘を受けると言われている。ユィシアンは目が不自由であることを理由に、自分自身や、掲げる目標に制限を設けることはしない。チャン・ロンジー監督は、実に二年の歳月をかけて、実話に基に脚本を新たに執筆。チャン監督は、光や影を駆使してぼやけたシルエットを作り出し、それを通してホアンの記憶や視覚経験の描写を試みた。ユィシアンの情熱的なピアノ演奏がサンドリーナ・ピンナの刺激的なダンスと相まって、観客の心の琴線をさらにふるわせる。


国際的に名高いダンサーや撮影監督が集結


ダンスの描写は、今作の大事な要素の一つ。そのため、国際的に名高いモダンダンスの巨匠、ファンイー・シュウが製作チームに加わった。彼女は映画初出演で、サンドリーナの指導者役を演じる。シュウの素晴らしいダンスに加え、サンドリーナを鼓舞しながらダンスを教える指導力も必見だ。アソシエイト・プロデューサーのレイチェル・チェンは「シュウは生まれつきのプロのパフォーマーね。彼女が映画のアフレコをしている時、実際に踊っているわけではないのに、まるでクラスで教えているかのように自然なセリフ回しをしていた」と話す。サンドリーナは役作りのために4カ月間、集中したダンスレッスンを受けてから撮影に臨んだ。撮影監督のディラン・ドイルは、ミシェル・ゴンドリーと仕事をした経歴を持つフランス人撮影監督。チャン・ロンジー監督とコマーシャル撮影の仕事をしたことがきっかけで親睦を深め、今回の作品で、再び一緒に映画を作ることになった。2人は協力してホアン・ユィシアンの世界を掘り下げる試みを進め、創造力に富んだビジュアルスタイルを生み出すことに成功した。



Director’s Interview


 Q登場人物をどのように作り上げたか教えていただけますか?


ユィシアンは実際にプロのピアニストだから、音楽を使って彼の世界を構築した。サンドリーナのキャラクターについては、ダンスは映像的に非常に映えるから、ダンサーを今作の中心となる女性のキャラクターとして設定したんだ。


障害者を取り上げた映画はたくさんあるが、多くは保護や介護の側面に焦点をあてている。でも僕は、その観点からこの映画を作るべきではないと思った。だから、ユィシアンのルームメイトのチンを使い、ストーリーの中に今までにない視点を加えた。特に、彼らがつるんでいるシーンを見ると、彼らの間に全く距離感がないのが分かる。相手に対する接し方が、とても自然だ。ふざけたり、バカなことを言ったりしてね。障害があるからといって、特別扱いをしていない。現実の世界では、ユィシアンのルームメイトは、とても愉快で前向きな人間なんだ。だから、映画の中のルームメイトも、真っ直ぐで、お調子者として描きたかった。その役をきちっと演じられる俳優を見つけられて良かったよ。


 


Q映画に使用する音楽をどのように作り上げたのですか?


この作品に使われる音楽は、表現豊かなものにしたいと思った。演出の道具の一つとして心配する母親の心情を強調したり、時々は場面の中で、音楽が目立たない形で聞こえるようにしたんだ。ユィシアンは、映画に使われた音楽の作曲にも関わり、実際に演奏もしている。彼は特に、音楽を使って感情を表現する能力に長けている。一連のピアノの曲の録音はあるホールで行ったが、ステージ上のピアノのすぐ横に大きなスクリーンを設け、撮影したシーンを映した。彼にはスクリーンの映像が見えないので、僕たちが1シーンずつ説明し、彼は環境音や登場人物らが交わす会話に基づいてどこのシーンであるかを把握していった。曲のタイミングは、正確でなければならない。音楽には映像を誘う役割があるし、時には映像を強調する。演者の微妙な表情を音楽で強調する必要もあるが、ユィシアンにはそれを見ることができない。だから、そういう時は、僕たちが彼に場面を説明し、もう一度演奏してもらう。彼は才能がとても豊かだから、場面の説明や映像の環境音を聞きながらでも、テンポが乱れたことは一度もなかったよ。彼は3分ちょうどで終えるように言われたら、その通りにできたんだ。


 


Q:ユィシアンは映画を「観た」後、どう感じていましたか?


とても良い出来で、おもしろい作品だと思ったようだね。でも彼のお母さんは、映画を観ながら何回も泣いていた。ユィシアンは多くの映画を観ているんだ。彼を『マネーボール』に連れて行った時、映画を観ながら、いろいろな感情を抱いたと言っていた。僕にはそれがどんな感情なのか分からないけど、言える事は、彼は物語をすべて理解できなかったにしろ、音楽や音に対して特別な感情を抱いていた。彼は家にいる時、様々なバラエティ番組など、よくテレビを聞いているんだよ。


 


 


Qユィシアン役を本人が演じることにプラス面、マイナス面があったと思います。プロの俳優に配役することを考えましたか?


その点は、彼にとっても制作陣にとっても一番の試練となった。彼は当時、演技経験がほとんどなかったから、僕たちは1年間、


多くの俳優のスクリーンテストをしたが、適格な俳優を見つけられなかった。プロデューサーと話し合い、この映画を作ることの


意図を振り返ってみた結果、本人が演じるべきとの結論に至ったんだ。配給会社の関係者を彼のコンサートに招き、舞台上の彼の


魅力を感じ取ってもらうこともしたよ。そして僕は、彼のために脚本をある程度書き直した。



 CAST&STAFF




ユィシアン/ホアン・ユィシアン(主演・作曲) 


1987年台湾生まれ。


国立台湾芸術大学ピアノ科学士取得(ピアノ専攻視覚障害のある学生として初)。ピアニスト、作曲家、編曲家。ユィシアンは、出生時の網膜疾患により両目の視力を喪失した。幼いころから耳にしたすべての曲を記憶していたという音楽の才能を見せ、4歳よりピアノを始め、数々の楽曲を暗譜により習得。彼は「音楽により世界のさまざまな色を感じることができる」と表現している。1999年に、Steinbach音楽芸術協会ピアノコンクール独奏部門で優勝(2002年には同コンクールで、独奏、重奏部門で優勝)。他にも、Seidof国際ピアノコンクール優勝、総統教育賞、台北富邦銀行身体障害者芸術蘭花賞を受賞し、07年には、台湾の音楽殿堂である国家音楽廰にて台湾国家管弦楽団との共演も果たしている。ピアノのレパートリーは幅広く、クラシック、ジャズ、ロック、ポップス、ラテン等あらゆるジャンルに跨がり、即興演奏も得意とする。


現在ではクラシックコンサート活動の傍ら、台中視覚障害者福祉協会が助成しているバンド「ダーク・グラス」や「爸爸辦桌(Baba Band)」ピアニスト、キーボーディストとして活躍、日本でも、10年 Tokyo Downtown Cool Media Festival(東京・墨田区)、11年 東日本大震災復興支援チャリティピアノソロリサイタル(東京・日比谷松尾ホール)、第8回ゴールドコンサート(東京国際フォーラム)等に出演している。音楽以外にも、大学に在籍中には、本作のもとになった彼の人生を題材に制作した短編『ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル(天黒)』(08)に主演し、音楽も担当。本作でも主演・音楽を担当し、12年台湾金馬奨で最優秀台湾映画人賞を受賞している。




シャオジエ/サンドリーナ・ピンナ


1987年台湾生まれ。


台北映画祭の常連で、現在の台湾映画界で最も注目を集める若手女優。フランス人の父と台湾人の母のを持つ彼女は、10歳の時に広告でデビュー。『ミャオミャオ』(08)の演技で、台湾金馬奨の最優秀主演女優賞に初めてノミネートされると、『ミャオミャオ』(08)、『ヤンヤン』(09)での演技に加え、『ディーバ・ビバ』(08)や本作と同様にホアン・ユィシアンと共演した『ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル』(08)等の短編作品でもその素晴らしい演技が評価され、08年の台湾で開かれた映画祭において最多ノミネート記録を樹立。そして、『ヤンヤン』(09)では、第11回台北映画祭と第53回アジア太平洋映画祭で最優秀主演女優賞を受賞。本作でも、12年台北映画祭で再び最優秀主演女優賞に輝いている。




ユィシアンの母/リー・リエ 


台湾で最も多くの作品に出演している女優の1人で、プロデューサーとしても活躍。世新大学を卒業後、テレビドラマで、女優、プロデューサーとしてキャリアをスタートし、2008年には映画の世界に活動の場を移す。プロデューサーとしての代表作『モンガに散る』は批評家の高い評価を得ただけでなく、本国で2010年の興行成績第1位を記録。女優としても、「インターネット・ラブ・レターズ」(06・未)で、金鐘賞主演女優賞を受賞、本作でも13年中国映画メディア大賞で最優秀助演女優賞を受賞している。


ダンス講師/ファンイー・シュウ


台北とニューヨークを拠点に活躍する国際的に名高いダンサー。長年にわたり「マーサ・グラハム・ダンス・カンパニー」の主要なダンサーの1人であった。現在はフリーの立場で世界トップクラスのダンサーや振付師と仕事をしている。2005年、「ダンスマガジン」の米国で最も才能あるダンサートップ25入りを果たし、台湾では5等景星勲章を受章した。その2年後には、ダンスの分野での業績に対し、芸術部門での国家栄誉賞を受賞、当時としては史上最年少の受賞者となった。08年には雑誌「バレッタンツ」により、傑出した女性ダンサーの1人に選ばれた。さらに、10年の上海世界博覧会にも、台湾関係者として参加している。11年には、「クラウド・ゲート・ダンス・シアター」のリン・ホワイミンの振付によるソロ「ウオーター・ムーン」を披露し、ベール国際ダンスフェスティバルではクリストファー・ウィールダンとのコラボを「ワンネス」にて実現。本作が、映画初出演となる。


 


監督:チャン・ロンジー


1980年台北生まれ。


国立台湾芸術大学大学院で応用メディア芸術の修士号を取得。大学在籍時に映画製作を始め、2006年に『ぼくのフットボールの夏』が、台湾金馬奨最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。08年には卒業製作の作品として本作のもとになった短編「ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル」が、批評家の高い評価を受け台北映画祭で最優秀短編賞に輝いた。さらに同年の台湾金馬奨最優秀短編賞にもノミネートされ世界中の映画祭で上映された。チャン監督によると、自身の作品の多くは日常の生活からインスピレーションを得ることが多いという。本作では、長編初監督作でありながら12年台湾金馬奨で新人監督賞を受賞し、最も将来性のある台湾映画界の若手監督の一人として注目を集めている。


 


逆光飛翔


Touch Of The Light


光にふれる 


 


CAST 


HUANG Yu-SiangHimself


ホアン・ユィシアン:本人


Sandrine PINNA/XiaoJie


サンドリーナ・ピンナ:シャオジエ


LEE Lieh Yu-Siang’s mother


リー・リエ:ユィシアン母


SHEU Fang-Yi as dance instructor


ファンイー・シュウ/ダンス講師


 


Directed by  CHANG Jung-Chi


監督:チャン・ロンジー


Screenplay  by  LI Nien-Hsiu 


脚本:・ニエンシウ


Executive Producers: CHAN Ye Cheng, SONG Dai


製作総指揮 チャン・イーチェン, ソン・ダイ


Producers: Jacky PANG Yee Wah, Hong Tat CHEUNG


プロデューサー: ジャッキー・パン・イーワー, チョン・ホンタッ


Associate Producers: Rachel CHEN Pao-Hsu, REN Yue, Stephen LAM


アソシエイト・プロデューサー: レイチェル・チェン・パオシュイ, レン・ユエ, スティーヴン・ラム


Director of Photography: Dylan Doyle


撮影監督:ディラン・ドイル


Edited by: LI Nien-Hsiu


編集・ニエンシウ


Production Design by: WU Rou-Yun


美術・ルオユン


Costume Design by: TENG Yu-Fang


衣装デザインテン・イーファン


Original Score by: WEN Tzu-Chieh, HUANGYu-Siang


作曲ウェン・ツーチエ, ホアン・ユィシアン


Presented by: Block 2 Pictures, Sil-Metropole Organisation Limited


提供ブロック2ピクチャーズ、銀都機構有限公司


 Production Companies: Jet ToneFilms/ Sil-Metropole OrganisationLimited


製作会社: ジェット・トーン・フィルムズ、銀都機構有限公司


 


2012年/台湾/110分/中国語/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/原題:逆光飛翔


(英題:TOUCH OF THE LIGHT)/日本語字幕:樋口裕子


後援:台北駐日経済文化代表処 提供:クロックワークス、ショウゲート 配給:クロックワークス 映倫G


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