沖縄の特産物として名高いパインアップルのルーツは、戦前にパイン缶工場を沖縄に根付かせようと渡って来た、台湾からの工場経営者林発ら台湾からの農業入植者によって持たされました。
本作は『はるかなるオンライ山山~八重山・沖縄パイン渡来記~ 』、台湾と沖縄。二つの文化が時にぶつかり、時に手を取り合って、大きな夢を実現させていく苦難と希望のドキュメンタリーです。
日本政府によって台湾のパイン缶工場の統合が進む中、工場経営者林発は、仲間と共に石垣島渡るこをを決意。彼らは当時農業技術の遅れていた石垣島に、数多くの進んだ技術を持ち込み、沖縄にパイン栽培を定着させていきます。しかし、そこには多くの苦難がありました。
映画では多くの証言を集め、当時の入植者たちの苦労を描き出します。言葉が通じないため、焼き討ち事件が起こりそうになる話や、学校でいじめられた話など生々しい物語の数々。しかし、彼らの口調はどこか明るく、逆境さえもバネにするポジティブな姿に心が打たれます。さらに、入植者の子孫たちが取り組み文化交流かづどうも映し出します。過去から未来へ、二つの文化が出会い育んで行く未来への種が新たに蒔かれていく様も描き出していきます。
この林発氏を中心とする台湾人が石垣島にパイン産業を根付かせた実話を基に製作されたドキュメンタリー映画が『はるかなるオンライ山―八重山・沖縄パイン渡来記』です。本作品では、台湾人入植者たちがどのような経緯でパインを持ち込み、地元の産業を振興していくことになったのかがわかりやすく描かれており、沖縄―台湾関係史から日本―アジア関係史を考える意義と重要性を私たちに伝えてくれています。(名桜大学国際文化教育研究学系上級准教授 菅野敦志)。
本公開に先立ち、11月24日午後18時30分から、 『はるかなるオンライ山~八重山・沖縄パイン渡来記~』一般試写会を当センターで開催され、プロデューサー末吉真也による舞台挨拶とQ&Aが予定されます。先着50名様をご招待!入場は無料です。皆様のご来場をお待ちしています。
◇予約について
■日時:11 月24日(火)1 8: 0 0 開場、18 : 3 0 開演(85 分)
■場所:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
■人数:先着50名様
予約申込み先:台湾文化センター(電話かメール)03-6206-6180/ moctokyo@gmail.com
イベント名、参加者全員の氏名、代表者の連絡先(携帯電話番号かメールアドレス)をお知らせください。(電話受け付けは平日10時-17時になります。メールの方は予約完了の返信メールをお送りします。それが届かない場合は、お手数ですがもう一度ご連絡をお願いいたします。)
開場は開演30分前で、自由席です。開演時間までに入場いただけない場合、見やすい席を確保できない場合があります。
開場は開演30分前で、自由席です。開演時間までに入場いただけない場合、見やすい席を確保できない場合があります。