「20年に1度の傑作」と評され、台湾を舞台にした小説『流』で直木賞を受賞された東山彰良さんと、台湾の家族や料理について執筆されている一青妙さん。
台湾で生まれて小さい頃に来日、現在は日本語で文章を書くことを仕事としているという共通点を持つお二人が、祖国である台湾について、異邦人として住み始めた日本について、そして中国語が素地にありながら日本語で書いているということについて、思いの丈をお話しいただきます。
お二人がともに過ごされた70年代の台湾の様子や、歴史に動かされてきたご家族のこと、そしてお二人のアイデンティティにも迫ります。
時間:2015年11月25日(水)19:00~20:30
場所:162-0805 東京都新宿区矢来町67番地 [MAP]
※開場は開演の30分前になります。
関連リンク:http://peatix.com/event/118402
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【プロフィール】
東山彰良(ひがしやま・あきら)
1968年台湾生まれ。5歳まで台北で過ごしたあと、9歳のときに日本へと移住。福岡県在住。ペンネームの「東山」は、ルーツである山東省に由来する。
2002年「タード・オン・ザ・ラン」で第1回「このミステリーがすごい!」大賞の銀賞・読者賞を受賞。翌年、同作を改題した『逃亡作法 TURD ON THE RUN』でデビュー。2009年『路傍』で第11回大藪春彦賞、2015年『流』で第153回直木三十五賞を受賞。10月28日には、歴史的傑作『ブラックライダー』(上・下)がいよいよ文庫化される。
一青妙(ひとと・たえ)
1970年、台湾屈指の名家「顔家」出身の父と日本人の母との間に生まれ、幼少期は台湾で育ち、11歳から日本で暮らし始める。歯科医、女優、エッセイストとして活躍中。最近は日台の架け橋となる文化交流活動にも力を入れている。著作に『私の箱子(シャンズ)』『ママ、ごはんまだ?』(ともに講談社)、『わたしの台南~ほんとうの台湾に出会う旅~』(新潮社)。すべて台湾で中国語訳が出版されてヒット作となり、『私の箱子』は「2013年開巻好書奨」を受賞。『わたしの台南』の功績を評価され、台南市初の「台南親善大使」に任命されている。