写真左から荒木誠・東京都写真美術館副館長、張照堂氏、朱文清・駐日代表処台湾文化センター長
台湾を代表する写真家の一人である張照堂(ジャン・ジャオタン)氏の個展『張照堂写真展 歳月の旅』が東京・虎ノ門にある台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで9月1日に開幕した。この日、会場で開幕式が開かれ、張照堂氏をはじめ、同展のキュレーターを務めた台湾の写真家の沈昭良氏、東京都写真美術館の荒木誠副館長らが出席した。
張照堂氏はあいさつの中で、同展の作品のテーマは「生命と歳月」であると述べ、「人間は生まれてから老いるまで、それは1つの旅であり、その歳月の中で絶えず何かを探している」という概念をフレームに収めたと説明した。
同展は1970年代~1990年代に撮影した作品の中から23点が展示されており、駐日代表処台湾文化センターの朱文清センター長は、郷愁を感じる作品だと感想を述べ、出席者に「台湾各地で撮影された作品を見ると、台湾の空気が甦ってくるはず」とアピールした。
開幕式の後、荒木副館長は張氏の作品について、「日常の生活を切り取った日本の原風景のような写真だ。人々の心に響くもので、あらゆる世代の人々から愛され、心に残る作品だ」と称賛した。
同展は土日・祝日を除き10月30日(金)まで、同センターにおいて入場無料で開催される。
『張照堂写真展 歳月の旅』ウェブサイト
http://jp.taiwan.culture.tw/
会場風景