「遺された指紋―松本清張と台湾ミステリー小説」展は台湾文化センターと国立台湾文学館、北九州市立松本清張記念館による共同開催企画展です。7月29日に台日3カ所の会場で同時開幕します。台湾と日本のミステリー小説の交流史や、松本清張が台湾のミステリー小説に与えた影響などを紹介することを通して、日本の人々に台湾ミステリー文学への理解を深めてもらえることを期待しています。
台湾と日本における推理小説の発展の軌跡を注意深くたどってみると、松本清張は非常に重要な役割を担っていることがわかります。台湾の推理小説ファンは日本の作品に注目し続けており、多くの日本人作家が台湾の書店でも好調な売り上げを記録しています。台湾文学は歴史的な浮き沈みを経て、豊かな推理小説を生み出すようになり、自由と活力に満ちた発表の場をもつ台湾は、華文推理小説の発信基地となっています。
本展は、松本清張に焦点を当てつつ、台湾推理小説界への日本の影響を振り返りながら、台湾と日本の推理小説について紐解きます。その関係性とは?その答えは、多くの作家によって遺された指紋の中にあるでしょう!
【会場】
台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
(東京都港区虎ノ門1丁目1−12 虎ノ門ビル2階)
【開催期間】
2022年7月29日(金)~8月19日(金)
【連携展示】
【展示構成】
1.目撃証人の告白
日本とも関わりの深い台湾文学の歴史を知っていますか?――あなたは今「台湾文学」の目撃者となるのです。
2.現場の如何なる痕跡も見逃さない
メイド・イン・台湾の推理小説がどのようにして生まれたか――時代を遡って現場を追跡せよ!
3.断崖の向こうから来た推理(ミステリー)
海を渡って台湾で起こった清張ブーム。台湾ミステリーにも大きな影響を与えたのをご存知ですか?
4.終わりなき探究
最期まで「真実探究」の歩みを止めなかった作家・松本清張の、生い立ちから創作活動までご覧にいれましょう。
5.遺された指紋は誰のもの?
現在、台湾と日本のミステリー界は多彩で豊かな作品に溢れています。誰が何故、何のために?――答えは本展で。
6.ミステリーに隠された真相
国立台湾文学館(台南市)・北九州市立松本清張記念館の知られざる活動をご紹介します。
【展示チラシ】