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謝長廷・駐日代表が新潟県佐渡市の山本悌二郎氏銅像除幕式典に出席、高雄市と佐渡市の友好交流協定調印式に立ち会い

 台北駐日経済文化代表処(以下、駐日代表処)の謝長廷代表は7月22日、新潟県佐渡市を訪問し、真野公園で開催された山本悌二郎氏銅像除幕式典に出席した。同式典では、林欽栄・高雄市副市長、渡辺竜五・佐渡市長、王淑芳・駐日代表処台湾文化センター長、佐渡在住の台湾出身舞踊家・若林素子さんらとともに、山本悌二郎氏が結んだ佐渡と高雄の友好関係の発展を祈念した。

 式典で挨拶した謝・駐日代表は、「2020年に初めて真野公園で山本悌二郎先生の銅像を見たとき、この銅像が台湾の黄土水氏による作品で、もともと高雄の製糖工場に置かれていたことを知った。そして、いつの日か元の場所に戻せないかと考えるようになった。その後、高雄市と佐渡市の橋渡しをして、佐渡市民のご理解の下、この銅像を昨年、高雄市に戻すことができた。レプリカが制作され、このたび佐渡市に再び設置されることになった」とこの4年間の経緯を振り返り、若林素子さんらの熱心な協力に感謝の意を表すとともに、「100年前の黄土水氏の作品が、100年後の今も花を咲かせ、台湾と日本の友情の懸け橋となり、『善の循環』を実現する模範となった」と強調した。

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 王淑芳・台湾文化センター長は、「黄土水氏の作品である山本悌二郎先生の石膏像および銅像が国立台湾美術館に収蔵されたことは、台湾美術史にとって大変意義のあることだ」と述べ、佐渡市の方々の協力に感謝の意を表した。

 駐日代表処台湾文化センターでは、台湾の文化部(文化省)の「台湾美術史再建プロジェクト」の一環として、この4年間、積極的に高雄市政府、国立台湾美術館、佐渡市役所、並びに台日の熱意ある方々との調整を進めてきた。日本の佐渡市に残されていた黄土水氏のオリジナル作品を台湾に返還できたことと、レプリカを再び佐渡市に設置できたことは、台湾美術史における重要な1シーンとなった。

 同日、佐渡市の「アミューズメント佐渡」大ホールでは、佐渡若林芸術劇団とNFC舞団(台湾)による山本悌二郎銅像寄贈記念公演『百年の時を超えて』が上演され、佐渡出身の山本悌二郎が台湾に渡り、近代的な製糖工場の設立に奔走したことや、黄土水により銅像が作られた歴史が映像と踊りで紹介され、台湾と日本の音楽や伝統衣装などを採り入れたダンスの競演が披露された。会場では、高雄市と佐渡市の友好交流協定調印式も行われ、謝長廷・駐日代表と近藤和義・佐渡市議会議長が立ち会う中、林欽栄・高雄市副市長と渡辺竜五・佐渡市長が協定書に署名した。

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 林欽栄・高雄市副市長は、「この銅像は台湾の芸術の先駆者である黄土水氏の作品というのみならず、高雄の近代化の象徴でもある」と述べ、同協定締結により、両市の経済、観光、文化などの交流がより一層緊密になることを期待した。

 渡辺市長は、「山本悌二郎氏が結んでくれたこの素晴らしいご縁を、高雄市と佐渡市でより強固なものとし、この先も台湾とさまざまな分野で交流を進めていきたい」と挨拶し、山本悌二郎氏と黄土水氏の物語を佐渡の若い人々に伝えていく考えを示した。

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