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「台湾シネマツールキット」 について

 「台湾シネマツールキット」は文化部が主宰し、財団法人国家電影中心(国家映画センター)が企画、実行しています。「台湾シネマツールキット」は文化部が企画する「文化ツールキット」の4大ツールキットの一つで、ウェブサイトとDVDで構成。海外に台湾の映画と文化を広めることを目的としています。

 台湾シネマツールキットに選定された映画70作品は、映画監督や映画評論家、映画祭プロデューサーなどの推薦をもとに選ばれたものです。これら作品は、「若者」、「都市」、「カルチャーギャップ」、「ジェンダー」、「文学」、「歴史」、「社会」、「先住民」、「環境」の9つのテーマに分かれており、中国語と英語による紹介と短評が掲載されています。70作品のうち、古い年代の36作品は今回の企画のためにDVD化され、「台湾シネマツールキット」のDVDボックスに収められました。

 この36作品のうち、4作品は1960年代の台湾語映画で、海外PRのために新たに英語字幕を加えました。なかでも、「回来安平港」と「危険的青春」の2作品は、フィルムが老朽化していたため、デジタル修復を行い、美しい画面をよみがえらせました。

 1970年代の作品では、李行(リー・シン)監督の「秋決」、「海鷗飛處」、「今天不回家」の3作品を収録。台湾のアカデミー賞ともいわれる金馬奨で、長く映画界に貢献した人に贈られる終身成就奨を受賞した甄珍(ジェン・チェン)が主演した「海」、「今」の2作品も収録されています。また、「大輪廻」は1960、70年代に活躍した中心的な監督である李行、胡金銓(キン・フー)、白景瑞(パイ・ジンルイ)の3人によるオムニバス作品で、今回、初めてDVD化されました。

 1980年代の映画としては、台湾ニューシネマの代表的な監督の作品を収録。侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の「恋恋風塵」、「童年往事(邦題:童年往事 時の流れ)」、楊徳昌(エドワード・ヤン)監督の「恐怖份子(恐怖分子)」が収められています。

 1990年代の作品では、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の「愛情万歳」、「青少年哪※(口へんに托の右側)(青春神話)」、李安(アン・リー)監督の「推手」といった台湾ニューシネマの主要作品を収録しています。

 近年の映画としては15作品を収録。「酷馬」、「當愛情来的時候(愛が訪れる時)」、「茱麗葉(ジュリエット)」、「消失打看」、「眼涙」、「一席之地」、「九降風(九月に降る風)」、「艋舺(モンガに散る)」、「停車」、「被遺忘的時光」、「一閃一閃亮晶晶」、「流浪神狗人(神も人も犬も)」、「夢幻部落」、「魔法阿媽(魔法使いのお婆さん)」、「暗恋桃花源(楽園のかなたに)」が収められています。これらは、政府の長編映画助成金を受けて制作されたものや、国際映画祭、金馬奨、台北電影奨(台北映画祭台北アワード)の受賞作品です。

 「台湾シネマツールキット」は長期的な計画として進めています。2年目(2015年)も引き続き、さらに多くの優れた台湾映画を加えていき、映画ファンの皆さまにより台湾映画を理解していただけるよう努めてまいります。

 

※権利上の関係で、各映画ごと上映可能な国と日本語字幕有無が異なりますので、詳しくは下記のHP各映画の紹介をご参照ください。

「台湾シネマツールキット」公式HP(英語)

「台湾シネマツールキット」公式HP(中国語)