テーマ「いまむかし台湾歩き――佐藤春夫と台南」
台湾で今、一番人気のある観光地でもある、古都・台南。長い歴史、豊かな文化、そして人情と美食に満ちたこの街を、訪れた日本人作家がいました――1920年、佐藤春夫は台南などを遊び、のちに「女誠扇綺譚(じょかいせんきだん)」という幻想的な作品を生みます。その舞台となったのが台南・安平でした。
日本統治時代の台南とはいったいどんな場所だったのか? 日本人作家はどうして台湾に惹かれるのか? 「女誠扇綺譚」の舞台はいまどうなっているのか? 昨年、台南などを訪れ、佐藤春夫についての評論もある文芸・映画評論家、川本三郎さんに台南と縁のあった作家たち、さらに台湾の旅(鉄道と人情)のおもしろさを語っていただきます。
※佐藤春夫の作品を読んでなくても大丈夫です。
日時:9月25日(日)14時から(1時間+Q&A)
会場:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター(最寄りは東京メトロ虎ノ門駅)
定員:80名(入場無料、予約制。30分前開場、自由席)→ご予約の方は本ページ下の「参加申込」をクリックしてください。必要事項を記入のうえ、申込みいただくと、予約確認メールが自動返信されます。記入項目のCAPTCHAは「音声再生」の左の4文字です。
ゲスト:川本三郎(文芸評論家、映画評論家)
聞き手:天野健太郎(『日本統治時代の台湾』、『洋裁がかなえた台湾少女の夢(仮)』訳者)
主催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
○ゲストプロフィール
川本三郎(かわもとさぶろう)
1944年東京生まれ。文学、映画、東京、旅を中心とした評論やエッセイなど幅広い執筆活動で知られる。著書に『大正幻影』(サントリー学芸賞)、『荷風と東京』、『林芙美子の昭和』、『成瀬巳喜男 映画の面影』、『今ひとたびの戦後日本映画』、『いまむかし東京町歩き』、『いまも、君を想う』、『君のいない食卓』、『ひとり居の記』など多数。訳書にカポーティ『夜の樹』『叶えられた祈り』などがある。自伝的回想録『マイ・バック・ページ--ある60年代の物語』の中国語版(新經典)は2011年に台湾で発売され、「ひまわり学生運動」世代から大きな反響を呼んだ。
◇「台湾カルチャーミーティング」 第6回も日本統治時代をテーマに、10月2日開催予定です。予約など詳細は後日、本サイトで告知いたします。どうぞご期待ください。