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台北芸術大学音楽院の院生4名が「MIFA国際交流フェスティバル」に出演

 2月23日、公益財団法人目黒区国際交流協会(以下、MIFA)が主催し、めぐろパーシモンホールと目黒区民キャンパス公園を会場にして開催された第9回「MIFA国際交流フェスティバル」に、国立台北芸術大学音楽院の博士および修士課程に在籍する打楽器奏者の巫欣璇さん、魯千千さん、陳景琪さん、高翰諺さんが来日出演し、「躍動する打楽器」という演目で、様々な打楽器を用いて四重奏を披露した。


 この4人の打楽器奏者は伝統的な音楽と現代音楽の融合を熱心に研究していることから、当日の演奏では、ビブラフォン、マリンバ、ドラムによるラテンアメリカの雰囲気のある曲や即興演奏のほか、民族楽器の銅鑼(ドラ)や鈸(ハチ)などを使い台湾先住民の泰雅(タイヤル)族の民謡を編曲した「移動的月光(動く月光)」や、仮面をつけパフォーマンスしながらの演奏などを披露した。演奏では、観客と一体となったパフォーマンスなどもあり、ユニークな演奏スタイルは多くの観客を魅了した。


 当日は台北駐日経済文化代表処の徐瑞湖・副代表、朱文清・駐日代表処顧問兼台北文化センター長らも会場を訪れ、同フェスティバルに参加した国々の駐日大使や関係者らと共に4人の演奏を鑑賞した。また、演奏会の前には開会式が開催され、MIFAの加藤玲子・理事長があいさつし、その中で「同フェスティバルは、目黒区民と外国人との交流促進のために企画した。国際交流とは、明日の世代がより一層平和な営みができるよう、まず第1歩として始め、活動するもの」と強調した。続いて青木英二・区長、参加国を代表しアゼルバイジャンのギュルセル・イスマイルザーデ駐日大使がそれぞれ登壇し、あいさつした。


 パーシモンホールの大ホール会場では、台湾の打楽器演奏のほか、ダンスプログラムの演目もあり、日本、イラン、キルギス、インドネシア、ポーランド、スーダンなどの国々がそれぞれ民族舞踊を披露した。また、ホールのロビーでは、台湾、ネパール、ガボン、ウズベキスタン、ルワンダ、ケニアなど参加12カ国がそれぞれブースを設け、物産品や軽食などの紹介、販売も行われた。台湾はロビーと屋外会場の目黒区民キャンパス公園の2カ所で、大根もち、焼きビーフン、干豆腐の和え物など台湾小吃(小皿料理)の販売を行った。


 また、生け花体験、世界の文字、ミニ日本語会話サロン、習字体験など様々な活動も会場の至る所で行われ、多くの人が参加し、終日、楽しく活気あふれた文化交流の場となった。