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台湾の文化部、「国家映画センター」設置で映画産業の振興目指す

財団法人「国家電影中心」(国家映画センター)の発足記念大会が28日、文化部で行われ、龍応台部長や映画関係者のほか、朱立倫・新北市長などが出席しました。


昨年第50回を迎えた映画フェスティバル「金馬奨」の際、李安(アン・リー)監督が台湾の映画について語り、憂慮を示しましたが、文化部ではこの時、映画関連法規の刷新、記録映画製作者の育成、国家映画センターの設置など映画産業振興関連プロジェクトを打ち出していました。


龍部長は28日、国家映画センターはこれまでの国家電影(映画)資料館(台北市)を基礎に、レベルを高め組織を拡大し、予算を増やすと述べました。特に金馬奨を例に、常設機構の運営によって人脈の蓄積や経験の伝承を事業の発展に生かすことができるとし、映画産業の統合・運営を低い所から始める登山に例えて、「我々は今頂上への長い道のりの第一歩を踏み出しましたが、この最初の一歩はとても重要です」と述べました。


文化部によりますと、映画産業の生産額は年々高まっており、2008年から2012年にかけて年間20億台湾元(約70億円)の成長を見せました。また、 制作会社は2009年の235社から2012年には446社まで増加しており、総合芸術や編集作業などのポストプロダクションを含む映画産業が周辺産業の活性化をもたらすとしています。この中で国家映画センターが政府・民間・国際交流のプラットフォームとしての役割を果たし、映画産業の強化と台湾映画の振興で、台湾の文化的国力の向上を目指したいと話しています。