台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは、台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー(文化内容策進院/TAICCA)と昨年「台湾漫画夜市展」を開催し、台湾人漫画家作品の日本における著作権ライセンス契約拡大が進んだことから、今年は再びTAICCAと協力し、「『ありがとう日本』イラスト展」及び「TAIWAN AUDIO COMIC EXPO-音とともに楽しむ台湾コミック展」を開催し、日本からのワクチン支援に感謝の気持ちを伝える台湾の漫画家のイラストと、台湾オリジナル漫画を音声付きで表現した短編動画を同時に展示する。
日本台湾交流協会は、今年2月に「日台友情 謝謝台湾!」日本人漫画家の感謝メッセージ色紙展を開催。10年前の東日本大震災の際の台湾からの支援に謝意を表すイラストを日本の漫画家が色紙に描き下ろし、展示したもので、このような温かい気持ちが、台湾のコミック・アニメファンを感動させたことから、台湾文化センターとTAICCAは今年の漫画展を開催するにあたり、本展に出展する10名の漫画家に「台日友好、台日の助け合い」をテーマにイラストを描き下ろしてもらい、感謝のメッセージを添えて本展に展示し、台湾から日本への感謝の気持ちを伝える。先月、日本から台湾に贈られたワクチンは、台湾が厳しい状況にあるときに届いた「恵みの雨」であり、日本に感謝の意を示すため、台湾文化センターはTAICCAに台湾の漫画家らに日本から届いたワクチンに対するお礼のメッセージを加えることを提案し、本展のメインテーマを「ありがとう日本」とした。
今回「『ありがとう日本』イラスト展」に出展するイラストには、多くの隠された創意工夫あるメッセージが込められており、ぜひ発見してほしい。例えば、韋蘺若明のイラストの人物が来ているシャツには日本国旗がデザインされている。每日青菜は、日本の「たい焼き」と台湾の「タピオカミルクティー」を台日友情の象徴として描いている。米宗子は、台湾のパイナップル、バナナ、タピオカミルクティー、台湾黒熊をイラストに描き、日本の方々に台湾をもっと好きになってほしいというメッセージを込めている。
今回イラストとメッセージを提供した漫画家は、小峱峱、韋蘺若明、英張、Gene、每日青菜、灰野都、楊基政、胚謎pemy、米宗子、許彤の10名。2020年日本外務省第14回日本国際漫画賞金賞を受賞した韋蘺若明は、「日本のような友達がいて本当にありがたい。日本大好き!」、2020年に京都国際漫画賞対象とイラスト優秀賞を受賞したGeneは「日本の文化が大好きです。台湾と日本の友情がいつまでも続くことを願います!」とのメッセージを寄せた。そのほかにも、台湾の漫画家から次のようなメッセージが寄せられた。英張「ワクチンのご提供、ありがとうござます。この恵みの雨のお蔭様で、台湾のみんなの気持ちが少し落ち着くことができました。」、小峱峱「今回は困っているときに日本が手を差し伸べてくれてありがとうございました。将来恩返しができればと思います。」。また、台湾文化センターの紹介冊子のイラストを担当した許彤は、「日本の方々本当にありがとうございます。コロナでこの厳しいご時世ですが、一日も早く皆と会えるように願います!」とのメッセージを寄せた。