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【講座】台湾カルチャーミーティング2018第3回「台湾妖怪奇譚」ゲスト:作家・何敬堯

 華麗島百妖出陣走?! 台湾にも妖怪がいた! 台湾妖怪マスターが虎ノ門に降臨?

 「本土化」の流れのなか、台湾では多くの出版物がさまざまな視点で歴史を描き、さらに近年では映画『セデック・バレ』やテレビドラマの歴史回顧ブームが続き、ハヤシ百貨をはじめとする日本時代の建築を利用したリノベーション施設が各地で人気を集めています。そんな台湾カルチャーの歴史クラスタに新たな潮流が! それは「妖怪」です! もともと、おばけなど「迷信」が多くあり、媽祖廟など民間宗教色が濃い台湾ですが、これまで不思議と「妖怪」にまつわるカルチャーは発展してきませんでした。それが今、イラストなどのアート展示や小説などの出版、さらには妖怪キャンプなど野外活動まで、「妖怪」が注目され、新しい世界観をどんどん作り出しています。

 台湾の文化人・クリエーターを招き、台湾好きのみなさんと台湾文化について語り合う「台湾カルチャーミーティング」。今年度第3回目は、そんな台湾の「妖怪」ブームの立役者で、『妖怪臺灣』と『妖怪鳴歌録』の解説書を刊行したばかりの作家・何敬堯さんをお招きします。台湾の妖怪のすべて、台湾妖怪ブームの裏話、妖怪を生んだ台湾人の暮らしと宗教観などをたっぷりお聞きします。台湾の妖怪に早くから注目しているかた、台湾人の民俗伝承やサブカルチャーに興味があるかた、妖怪ものや伝奇小説が大好物なかた…… どうぞふるってご参加ください。(中日逐次通訳あり

日時:630日(土)14時から(およそ1時間半)
会場:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター(東京メトロ虎ノ門駅より徒歩1分)

定員:80名(入場無料、予約制。30分前開場、自由席)→ご予約の方は本ページ下の「参加申込」をクリックしてください。必要事項を記入のうえ、申込みいただくと、予約確認メールが自動返信されます(迷惑メールに分類される場合があります。事前に設定をご確認ください)記入項目のCAPTCHAは「音声再生」の左の横文字を枠にご記入ください。CAPTCHAのエラーと時間切れの場合になりましたら、リロードしてもう一度ご記入ください。
ゲスト:何敬堯(か けいぎょう)
司会:天野健太郎(『歩道橋の魔術師』『星空』訳者)

ゲストプロフィール 

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何敬堯(か けいぎょう)

 1985年台中生まれ、作家。台湾大学外国文学部卒業、清華大学台湾文学研究所修了。映像製作会社、ライター、小説創作講師の仕事しながら、作品を執筆し台湾の各種文学賞を受賞。2014年最初の小説集『幻之港(幻の港)』刊行。2015年バーモント・スタジオセンターのアーチスト・イン・レジデンスに選ばれて、渡米。滞在後、紀行文集『佛蒙特沒有咖哩(バーモンドにカレーはなかった)』(共著)を上梓。2016年ミステリー小説集『怪物們的迷宮(怪物たちの迷宮)』を発表。2017年4人の作家による連作小説『華麗島軼聞:鍵』、さらに『妖怪臺灣 三百年島嶼奇幻誌』(張季雅・絵)、2018年『妖怪鳴歌録』と立て続けに台湾妖怪の図鑑、歌本を刊行。出版、展示、アートなど盛り上がる「妖怪」ブームの火付け役となる。今台湾でもっとも多ジャンルに活躍する、注目度ナンバーワンの若手小説家。

○主要作品紹介

『幻之港(幻の港)』 清・嘉慶年間から日本統治時代初期の台湾中部の港を舞台とした時代小説(連作集)。いにしえの港と人、そしてあやかしの物語が幻想的に描かれる。
『怪物們的迷宮(怪物たちの迷宮)』 台北という「盆地都市」の片隅で発生する陰惨な事件。現代人の心に巣食う「怪物」を描く、ミステリー小説(連作集)。
『妖怪臺灣 三百年島嶼奇幻誌』(張季雅・絵) 十七世紀から清の時代、そして日本統治時代まで300年にわたる台湾各地に残された伝承、古文書から蒐集した台湾妖怪の大図鑑。

629日も同会場で何敬堯さんのトークイベント「若き台湾人作家の活動報告--ミステリも歴史も純文学も全部」。ぜひあわせて、ご来場ください。

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