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東京で台湾映画『オーロラの愛』プレミア上映会が開催

写真右より
王月プロデューサー
李思源監督
宥勝さん
香月淑晴・代表取締役(株式会社エスピーオー「シネマート六本木」)
朱文清・台北駐日経済文化代表処顧問兼台北文化センター長


 東京都港区の映画館「シネマート六本木」で4月23日、台湾映画『オーロラの愛』(原題:極光之愛)のプレミア上映会が開催された。


 「シネマート六本木」では、4月18日から5月8日まで特集「台湾シネマ・コレクション2015」が開催中であり、期間中に台湾映画25作品が上映される。そのうち『オーロラの愛』は今回、ジャパンプレミア上映作品の一つであり、23日の上映会では王月(ワン・ユエ)プロデューサー、李思源(リー・スーユエン)監督、主演男優の宥勝(ヨウション)さん、ならびに台北駐日経済文化代表処の朱文清・顧問兼台北文化センター長が登壇し、舞台挨拶した。


 『オーロラの愛』は、2013年に亡くなった台湾演劇界の巨匠・李国修(リー・グオショウ)氏による舞台劇『北極之愛』をもとに映画化したもので、王月プロデューサーは李国修氏の妻であり、息子の李思源氏が23歳の若さで初監督を務め、李国修氏の遺志を継ぐ作品となっている。


 朱顧問は、同作品が昨年の台北金馬映画祭のオープニング作品として初上映され、台湾で大きな反響を呼んだことを紹介し、同作品が日本でも注目されることに期待を示した。


 王プロデューサーは、「李国修は素晴らしい作品をこの世に残した。自ら脚本を書き、演出し、そして自ら演じる総合芸術家であった。舞台劇は脚本として、その素晴らしい物語が残されるが、舞台をそのまま海外へ持っていくのは難しい。映画であれば国境を越えて見ていただける」と挨拶し、映画を通して感動がより多くの人に伝わることに期待を示した。


 李監督は、「舞台劇と映画では、同じシーンはわずか1割しか盛り込まれておらず、他のシーンは新しく創作して加えたものである。ただし、父の作品に込められたスピリットは受け継いでいる。映画では舞台劇よりも、より一層リアリティーが感じられるようにした」と述べ、舞台劇から映画化した思いを語った。


宥勝さんは、「台湾を好きになってくれて、台湾映画を見に来てくれてありがとう」と挨拶し、最後に映画の中での象徴的なポーズで観客らとともに記念撮影した。