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【アート】六本木アートナイト2019 台湾アーティスト莊志維(チョアン・チーウェイ)出展

第10回目を迎える、六本木の街を舞台にした東京を代表する一夜限りのアートの祭典「六本木アートナイト2019 」は現代アート作品のみならず、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスなどを含む多様な作品を街中に点在させ、非日常的な体験をつくり出します。今年台湾のアーティスト荘志維(チーウェイ・チョアン)を招聘しています。

今回の参加作品「暗闇の中の虹」は、人でにぎわう六本木ヒルズノースタワー前に展示され、注目を集めました。荘志維は自分の感情と経験を起点に、死、生と暮らしの「内側のシステム」を考えようと試みています。加えて建築や空間、場所に関する思考が、屋外インスタレーション作品によって構成される「外側のシステム」に結びつけられます。内なる生の経験と開放的な広場という場所の特性があいまって、インタラクティブな展示が完成し、作品、広場、観客が一体となって、内包する意図が表現されました。


荘志維は、「暗闇の中の虹」のコンセプトは誰もが持つ経験から生まれたと語っています。勇気を持って肉体や精神の傷を直視するよう呼びかけ、「あなたはひとりじゃない」とのメッセージを発しています。広場の中央に整然と並んだ黒い立体装置を通じて、観客との対話が始まります。観客は昼間のうちに黒い塗料の塗られた作品表面を削り、メッセージや絵を残します。夜になると、作品の内側から様々な色のLEDが発光し、残された文字と絵が時間の経過とともに虹色に輝きました。これは傷の後ろの希望が、文字や絵の表現により解放されることの象徴です。

出展作家:莊志維(チーウェイ・チョアン)
作品:「暗闇の中の虹」
会場:六本木ヒルズ ノースタワー前


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©️台北當代藝術館、莊志維