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【台湾光点計画】台湾文化を後世に伝える ‐日本との違い

【台湾光点計画】台湾文化を後世に伝える ‐日本との違い

【開催趣旨】


「台湾・日本芸術文化交流事業」は、東京藝術大学と台湾文化部の共催による新たな芸術文化交流事業として発足いたしました。


今年度は『台湾文化を後世に伝える―日本との違い』と題して台湾文化の保存と修復をテーマに日本の修復技術と比較しながら展覧会とシンポジウムを開催いたします。台湾の固有の文化を後世に伝えるためには、様々な取り組みが行われています。たとえば歴史的建造物や扉絵、柱彫刻、各種絵画などの文化財は、制作年代より時間を経ると経年劣化が生じるものが多くあります。このような文化財をよりよい状態で後世へ伝世させていくことは、現代を生きる我々の責務と考えます。文化財を伝える取り組みの中心が、保存修復です。多くの保存修復技術の中から、対象の文化財に最適な技術を選択し、実施していきます。この点はマニュアル的ではなく、文化財一つに対する個別対応とならざるをえません。これらの修復された文化財の多くは、美術館や博物館に収蔵されています。そこでの着目点は、展示環境と保存環境の2点です。これらに対する美術館や博物館の環境整備などの取り組みも重要であることはいうまでもありません。このように、文化遺産を取り巻く様々な視点からの取り組みを取り上げてみました。


【展覧会概要】


○歴史的建造物の保存と活用
・国立台湾科技大学建築研究所
・公益財団法人文化財建造物保存技術協会


○絵画の保存修復
・国立台湾師範大学文化財保存修復センター
・株式会社半田九清堂


○美術館・博物館における保存活動
・国立台湾美術館
・東京国立博物館


【シンポジウムプログラム】


12:55~13:00 開会のあいさつ 木島隆康(東京藝術大学)


【建造物の保存】
13:00~13:25 台湾における建造物の保存と活用 王 惠君(国立台湾科技大学)
13:25~13:50 日本における建造物の保存と活用 小林裕幸(公益財団法人文化財建造物保存技術協会)


【絵画修復】
13:50~14:15 台湾における絵画修復の現状 張 元鳳(国立台湾師範大学)
14:15~14:40 日本における絵画修復の現状 半田昌規(株式会社半田九清堂)
14:40~15:00 休憩


【博物館における保存活動】
15:00~15:25 台湾における美術館における保存活動 薛 燕玲(国立台湾美術館)
15:25~15:50 日本における博物館における保存活動 土屋裕子(東京国立博物館)


【保存修復の実際】
15:50~16:15 台湾における保存修復の実際 呉 慶泰(国立科学工芸博物館)
16:15~16:40 日本における保存修復の実際 脇谷草一郎(奈良文化財研究所)


16:40~17:10 パネルディスカッション(意見交換) 座長:長尾充(東京藝術大学)テーマ:文化財保存に対する今後の展望および日台の協力関係


17:10~17:15 閉会のあいさつ