台湾文化センターでは、主催する台日文化交流イベントなどを日本の皆様に紹介するため、毎年、台湾の漫画家やイラストレーターがデザインする年度パンフレットを発行しております。
本年度は、台湾漫画家Hom(ホム)氏による幻想的なイラストで、音楽を通じた心の交流と、自由に響き合うジャズナイトをテーマに制作しました。イラストでは、ジャズの自由なリズムと即興性、そして音楽を通じて人と人とがつながる特別な瞬間が、華やかかつ繊細に表現されています。このイラストを通して、当センターが目指す「文化を通じた心の橋渡し」という理念を感じ取っていただければ幸いです。

Hom氏は、繊細な感性と豊かな色彩表現で知られ、日常の中に潜む感情の揺らぎを鮮やかに描き出すアーティストです。今回の作品もまた、当センターが掲げる「文化を通じた心の橋渡し」という理念を見事に体現しています。
Hom氏のコメント:
「このイラストは、横濱ジャズプロムナードの幻想的な夜を描いたものです。絢爛なステージと流れる音符を通して、現場の魅力的なリズムを表現しました。
私が捉えたかったのは、音楽がもたらす感情の流動です。ジャズは単なる旋律やリズムではなく、自由、即興、そして人と人との間に生まれるつながりの言語だと思っています。イラスト中の人物たちは、それぞれ自分だけの音の世界に没頭しながらも、互いに言葉を交わすことなく緊密に流れ合っています。
音楽が空気の中に響き渡るとき、心もやさしく揺れる——そんな感覚をこの作品から感じていただけたら嬉しいです。
それはまるで、夜の静けさに包まれて訪れる、思いがけない深い出会いのように。やさしく、のびやかに、そしてどこか少しだけ寂しさをまとった、そんな瞬間を描きたかったのです。」
本パンフレットは、台湾文化センターにて無料配布中です。全国の関係書店・機関などでも順次配布予定です(配布にご協力いただける書店・機関も随時募集しております)。
