フェミニズム文学『夫殺し』『自伝の小説』などで知られる台湾の作家、李昂(リー・アン)著『海峡を渡る幽霊』(藤井省三訳)が刊行されます。これにあわせ、著者を迎えてトークイベントを開催します。
李昂は、英・仏・独・蘭・伊・韓・スウェーデン語など世界各国で翻訳刊行され、いま最も著名な台湾の女性作家です。本書は、台湾の近代化と社会の問題を女性の視点から描いてきた李昂の代表的な八篇を独自に選んだ、オリジナル短篇小説集です。幽霊と「女性」との因果からグルメの政治学に至るまで、大いに語っていただきます。聞き手は訳者の藤井省三先生(東大文学部教授)。
李昂(Li Ang リー・アン)
1952年、台湾西海岸中部にある古都・鹿港で生まれた。70年、台北の文化大学哲学部に入学、75年、アメリカ・オレゴン州立大学演劇コースの大学院に留学、78年に帰国後は旺盛な創作活動のかたわら、コラムニスト、テレビ評論家としても活躍。主要作に、人々を呪縛する土俗的習俗や情念を殺人事件を通じて描く『夫殺し』(藤井省三訳、国書刊行会、1993年)、旧家に生まれた現代女性を主人公として高度経済成長時代の台湾を描く『迷いの園』(藤井省三監修、櫻庭ゆみ子訳、国書刊行会、1999年)、実在の台湾共産党女性指導者の謝雪紅(1901~70)を主人公とする政治とセックスの小説『自伝の小説』(藤井省三訳、国書刊行会、2004年)などがある。2004年にフランス政府より芸術文化勲章騎士勲功を授賞されたほか、台湾では連合報中篇小説賞、呉三連文学賞などを受賞。

藤井省三(ふじい・しょうぞう)
1952年、東京都生まれ。桜美林大学文学部助教授を経て88年東京大学文学部助教授、94年同教授。日本学術会議会員(2005-14年)。専攻は現代中国語圏の文学と映画。主な著書に、『魯迅と日本文学――漱石・鷗外から清張・春樹まで』、『中国語圏文学史』(以上、東京大学出版会)、『村上春樹のなかの中国』(朝日新聞社)、『台湾文学この百年』(東方書店)、『中国映画 百年を描く、百年を読む』(岩波書店)ほか多数。主な訳書に、李昂『夫殺し』(宝島社)、『自伝の小説』(国書刊行会)、『迷いの園』(監修、国書刊行会)、魯迅『故郷/阿Q正伝』、『酒楼にて/奔月』(以上、光文社)、莫言『酒国』(岩波書店)、『透明な人参』(朝日出版社)ほか多数。
時間:2018年2月23日午後7時
会場:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター(東京メトロ虎ノ門駅より徒歩1分)
定員:80名(入場無料、予約制。30分前開場、自由席)→ご予約の方は本ページ下の「参加申込」をクリックしてください。必要事項を記入のうえ、申込みいただくと、予約確認メールが自動返信されます(迷惑メールに分類される場合があります。事前に設定をご確認ください)。記入項目のCAPTCHAは「音声再生」の左の横文字を枠にご記入ください。CAPTCHAのエラーと時間切れの場合になりましたら、リロードしてもう一度ご記入ください。
『海峡を渡る幽霊――李昂短篇集』李昂著、藤井省三訳、白水社
http://www.hakusuisha.co.jp/book/b345216.html