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Theater Commons Tokyo 北投/東京-ヘテロトピアの交わる場所

Port Bが2013年に発表したツアーパフォーマンスを発展させ続け、2015年に演劇アプリとしてリリースした「東京ヘテロトピア」。現在19箇所の訪問地に増殖し、東京における「アジア」の歴史が複層的に浮かび上がる演劇的仕掛けだ。その台北バージョンとして台湾国際ビデオアート展の一環で制作されたバイクタクシーツアー「北投ヘテロトピア」では、かつて日本統治時代に開発された温泉地を舞台に、台湾原住民文学を代表するワリス・ノカンと、台湾の新世代文学の旗手・チェン・ユーチン、そして日本から作家の管啓次郎と温又柔が合わせて7つのテキストを執筆。現在も連日上演が続けられ話題を集めている。今回、ワリス・ノカンとチェン・ユーチンがあらたに東京を訪れ「東京ヘテロトピア」の新訪問地のテキストを執筆・発表するのに合わせ、文学と演劇、東京と北投が交わる3晩の異なるプログラムが開催される。そこに通底するのは、高山自身が問いかける演劇論/劇場論だ。演劇史を遡り、メディアとしての演劇/劇場の未来が、レクチャーパフォーマンス形式で語られることになるだろう。(日本語・中国語 逐次通訳つき)


時間:


・1月27日(金) 19:00開演
チェン・ユーチンと温又柔による朗読、
高山明によるレクチャーパフォーマンス


・1月28日(土) 17:00開演
ワリス・ノカンと管啓次郎による朗読、
高山明によるレクチャーパフォーマンス


・1月29日(日) 17:00開演
温又柔とチェン・ユーチンによる朗読、
管啓次郎とワリス・ノカンによる朗読、
トークセッション(出演:ワリス・ノカン、チェン・ユーチン、管啓次郎、温又柔、スー・フランキー、シュウ・ファンツー、高山明、司会:林立騎)


会場:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
〒105-0001 港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2F


無料・要予約(先着制) ご予約はこちら⇨http://peatix.com/event/225293


◇プロフィル
ワリス・ノカン
台湾のタイヤル族の作家。1990 年代、原住民文化に関する『猟人文化』誌の発行などを通じ創作に変化が生れ、タイヤル族の文学スタイルが打ち出された。多くの重要な文学賞を受け、96 年、「伊能再踏查」で時報文学奨新詩類評審奨を受賞。邦訳書に『台湾原住民文学選3 永遠の山地 ワリス・ノカン集』(草風館、03 年)。


陳又津
台湾生まれの新鋭作家。父は福建出身の栄誉国民(元国民党退役軍人)、母はインドネシア華僑。国立台湾大学戯劇学科を卒業後、劇本創作修士課程修了。27 歳の時の小説『少女フビライ』を機に、『印刻文学生活(INK)』誌の表紙を最年少で飾る。著作は『聯合文学』、『上海文学』、『萌芽』誌などに収録。


高山明
演出家。演劇ユニット PortB(ポルト・ビー)主宰。実際の都市を使ったインスタレーション、ツアー・パフォーマンスなど、既存の演劇の枠組を超えた活動を世界各地で展開、演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。


詳しくはhttp://theatercommons.tokyo/program/portb/