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「東京国際映画祭」で王童監督が上映後のトークイベントに登場

 


王童・監督(写真左2)、唐在揚プロデューサー(右1)


 第28回「東京国際映画祭」のワールド・フォーカス部門に出品された台湾映画『風の中の家族(原題:風中家族)』が10月24日と25日の両日、上映され、上映後に行われたトークイベントに王童(ワン・トン)監督と唐在揚(デビット・タン)プロデューサーが登場した。25日の同イベントで王監督は、歴史性のあるこの映画について、「歴史というものは現代の人たちにとりきわめて重要である」と指摘し、若い人たちに映画を通して歴史を知ってもらうためこの映画を製作したと述べた。


 唐プロデューサーは、台湾では歴史性のある映画は、興業収入的な関係で、製作されることは少ないが、若い人たちが自分たちの歴史について知らないことに王監督と同じように危惧を抱いていたことから、この映画製作を実現したと説明した。また、映画製作の資金的な面などで、中央政府および地方自治体から支援があったことも紹介した。


 トークイベントは同映画祭の石坂健治プログラミング・ディレクターが司会を務め、Q&A方式で行われ、会場からも多くの質問が寄せられた。


 『風の中の家族』は国共内戦の時代、3人の兵士が孤児の少年を連れて台湾に渡り、少年の成長と戦後の台湾史を並行して描いた作品である。