台湾カルチャーに注目が集まるなか、台湾文学にも少しずつ光があたり始めています。『歩道橋の魔術師』(白水社刊)の呉明益など新しい作家がその主役ですが、日本に紹介されている作品はごく一部です。戦後、抑圧された内面を美しく描いた台湾文学は、戒厳令解除ののち自由で、多様な作品を生みました。では、2000年以降成熟へと向かう台湾社会で、新しい書き手たちはなにをテーマに、どんな言語表現で物語をつむいでいるのでしょうか?
新鋭作家として評価も高く、同時に台湾で数少ない書評家として、愛ある毒舌で文壇をメッタ斬りする「文學戰神」――朱宥勳(しゅゆうくん)さんに、最新の台湾文学シーンや日本人がまだ知らないお薦めの作家を教えていただきます(そうそう、彼は高校で国語の先生もされています)。もちろん、ご自身の作品について、台湾で小説家として生きていく苦労や楽しさなども、たっぷりお聞きします。
※当日ご紹介する作家・作品は、邦訳のないものが多くなりますが、事前予習や中国語能力はまったく必要ありません。台湾や小説にご興味があれば、楽しんでいただけるトークです。
日時:11月5日(土)14時から(1時間半程度)
会場:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター(最寄りは東京メトロ虎ノ門駅)
定員:80名(入場無料、予約制。30分前開場、自由席)→ご予約の方は本ページ下の「参加申込」をクリックしてください。必要事項を記入のうえ、申込みいただくと、予約確認メールが自動返信されます(迷惑メールに分類される場合があります。事前に設定をご確認ください)。*記入項目のCAPTCHAは「音声再生」の左の4文字です。
ゲスト:朱宥勳(作家、書評家)
司会、通訳:天野健太郎(『歩道橋の魔術師』、『台湾少女、洋裁に出会う』訳者)
◯ゲストプロフィール
朱宥勳(しゅゆうくん/ジュー・ヨウシュン)
1988年台湾・桃園生まれ。小説家、書評家。清華大学台湾文学研究所(大学院)修了。2006年ごろより作品を発表。林榮三文学賞受賞。著作に短編小説集『誤遞(誤配)』(2010)『堊觀(白景)』(2012)、長編小説『暗影』(2015)、エッセイ集『學校不敢教的小説(学校で教えない小説)』(2014)、共編『台灣七年級小説金典』(2011)など。2013年に書評誌『秘密讀者』(月刊https://secret-reader.com)を創刊し、編集委員。その書評集『讀裁讀儕的肚臍:秘密讀者GreatestHits第1號』(2015)がある。新聞でのコラム連載も多数。
※台湾カルチャーミーティング第7回「絵本で言葉と国境を越えましょう!台湾絵本事情と絵本作家が語る創作エピソード」 絵本作家・林小杯さんのトークも予約受付中です。詳細はこちら→https://jp.taiwan.culture.tw/News_Content.aspx?n=365&s=6070
◇今年の「台湾カルチャーミーティング」は今回で終了です。みなさまのご来場、ご声援に感謝申し上げます。