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横浜BankARTで許喬彦さんの個展が4月22日まで開催中

横浜BankARTで許喬彦さんの個展が4月22日まで開催中

 台湾の若手芸術家である許喬彦(Hsu Chiao-Yen)さんの個展「縛られて、漂う Go or Stay」のオープニングパーティーが4月10日夜、横浜市中区の「BankART Studio NYK」で開催された。

 台北市と横浜市との間では、芸術家交流事業として「台北市・横浜市アーティスト交流プログラム」を2005年度から実施しており、「台北国際芸術村」と横浜の「BankART 1929」がアーティストを相互に派遣し、各施設で約90日間のレジデンス制作を行っている。同展は、このプログラムで派遣された許さんが、2015年1月24日から横浜に滞在して制作した成果を展示している。

 国立台南芸術大学造形研究所に在籍する許さんは、2012年「新北市創作新人賞佳作」受賞、2013年「第11回桃園創作賞」「台湾美術新鋭展平面創作部門」ファイナリストとなった若手芸術家であり、今回「BankART Studio NYK」でミクストメディア(2種類以上の素材・技法の組み合わせにより構成されたアート)によるインスタレーション(展示空間の壁や床に空間と有機的な関係を持つよう立体作品を設置する方法)を制作した。毎日生活で手にするビニール袋、神社に立つ幟旗などからヒントを得て、素材と空間を変容させることにより、時間と痕跡の成長と衰退を表現する作品「縛られて、漂う Go or Stay」を完成させた。

 オープニングセレモニーで挨拶した台北駐日経済文化代表処の朱文清・顧問兼台北文化センター長は、「横浜での滞在が、許喬彦さんの創作活動にとって非常に意義深いものとなった」と述べ、今後このような台日間のアーティストの交換派遣がますます活発となることに期待を示した。

 同展は「BankART Studio NYK」で4月22日まで開催される(入場無料)。

許喬彦(Hsu Chiao-Yen)「縛られて、漂う Go or Stay」ウェブサイト